死にゆく星の写真

死にゆく星の写真 1
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NASA曰く、これだけ鮮明に細かく星の死に様を捉えた写真はないそうです。ぜひ数秒だけ手を休めて、クリックで拡大してじーっくり眺めてみてください。リアルのデススター爆発を何兆倍も大きくしたら、こうなるのかな...。

距離は7500光年彼方、端から端まで約30秒角あります。

これだけの規模のプラズマ球ができるなんて、どんだけ大きな衝撃波だったんでしょうね。宇宙は無音だけれど、音にしたらどんな轟音がするの? 見事な、万物を完膚なきまでに打ちのめす、破壊。想像するだけで身震いがしますね。

 

この星はイータ・カリーナ(Eta Carinae)の双極型星雲で大きいお姉さんの方。今まさに瀕死という段階で、まだ完全には死に至っていません(我々のハッブル望遠鏡ではまだ死の瞬間を確認できてない)。最期に残した虫の音というより、19世紀に初観測された最期の怒声ですね。星が破壊する一歩手前で止まることから天文学者の間では「超新星大爆発詐欺」とも呼ばれています。

爆発した1843年当時は観測できる天体望遠鏡もなかったんですが、爆発で吐き出された巨大な人形星雲(Homunculus Nebula)の様子は1世紀半経った今もこうして観測が可能なのですね。1990年のハッブル打ち上げ以降、何度も撮ってるんですが、この2月下旬に公開された高解像度チャンネルの掃天観測用高性能カメラで撮った写真が今まで一番細かく撮れてます。均一じゃなくダンベル型に広がってることがよく分かりますね!

もうじき ―天文学の「もうじき」は100万年だったりするが― こんなの吹っ飛んでしまうような本物が来ますよ。天空のどんな星よりもずっと眩しく輝く超新星。エタ・カリーナはその超新星爆発で吹き飛ばされる可能性が高い星の中でも、地球から一番近い星のひとつなのです。

それが観測できる頃にはハッブル天体望遠鏡はもうないだろうけど、子孫が地上に残ってて、もっとうんと細かいところまで見れるんじゃ...。「その頃には地球からも凄まじい光景が見れるでしょう」とNASAは話してますよ。

ああ、そこまで長生きしたい...。

[NASA Goddard Flickr]

JESUS DIAZ(原文/satomi)