狙った相手のおしゃべりが止まる発話阻害銃「SpeechJammer」

2012.03.04 12:00
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あ、欲しいと思ってしまった...

講義中にべらべら私語が止まらない邪魔な学生狙ってジャマー発射! ピタッと止まる画期的な銃ができました。その名も「SpeechJammer」。日本の産業技術総合研究所(AIST)の栗原一貴さんと塚田浩二さんの発明品です。

おしゃべりが止まるなんて念力かい、って思っちゃいますけど、人間はしゃべってる時、口の「音声出力」スピーカーだけじゃなく、耳で自分のしゃべりを聞きとって確認しながら話しているんですけど、この聴覚のフィードバックがちょこっとでもずれると、人は混乱して話せなくなるんです。これが「聴覚遅延フィードバック(DAF:Delayed Auditory Feedback)」というエフェクト。

だったら声を録音してラグをわざと加えて返してやればベラベラも止まるんじゃない? ...というんで、SpeechJammerでは狙った相手の発話を録音し、数百ミリ秒ぐらいの遅れを加えて浴びせ返してるんです。 これだけで「あれ? れれれ?」となって、おしゃべりは止まる、というわけ。ひゃーやっぱり魔法だわー!

発表論文「SpeechJammer:聴覚遅延フィードバックを利用した発話阻害の応用システム」(pdf)には、こうありますよ。

この現象は,肉体的苦痛を伴うことなく発話を阻害することができ,また発話をやめればただちにその認知的な影響が消失し,また話者のみに作用するためそれ以外の周囲の人たちには無害であるといった優れた特性を持っている.

我々は指向性マイクと指向性スピーカーを組み合わせることで,外部の離れた場所から特定の話者の発話を阻害するシステムを試作した.

これを応用し,会話のマナーとルールの制御,プレゼンテーショントレーニングなどに活用することを検討する.


 


試作機の指向性マイクと指向性スピーカーには遠隔のセンサもついており、スピーカーとマイクの距離に応じて遅れ幅をどれぐらいにすればいいか割り出してくれます。使える範囲は最大100フィート(30.48m)。

興味深いことに、聴覚遅延フィードバック(DAF)で普通の人はどもるのに、 言語障害抱えてる人はどもりが軽減されるんだって。奥深いわ...。

主な用途は「会議でしゃべる順番制御」、「携帯型スピーチジャミング銃」。

アラブの春とかオキュパイのデモ鎮圧で使われたら...なかなかにシニスター。会議でダラダラしゃべって止まらない人に「黙れ」ボタン発動。教授が腰にガンサック。あー考え出したらキリがない。こんな変な発明見たことないですよ、はい。


[Arvix via Tech Review via ExtremeTech]

KYLE WAGNER(原文/satomi)
 

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