グーグルCEO、いまだから語れる好敵手アップルやジョブズへの想い、そしてGoogle+の野望を暴露!

グーグルCEO、いまだから語れる好敵手アップルやジョブズへの想い、そしてGoogle+の野望を暴露! 1

完全に世間の皆は誤解しちゃってるよね...

グーグルのCEOに、昨年からエリック・シュミットに代わり、共同創業者のラリー・ペイジが就任して1周年を迎えるのを受けて、ブルームバーグがスペシャルインタビューを敢行しましたよ。

よく考えると、この1年でグーグルは、また大きく変わってきましたよね。検索分野での進化に加え、物議を醸したプライバシーポリシーの統合、そしてなによりも「Google+」の発展は、新CEOのラリー・ペイジの手腕によるところが大きいとされています。さてさて、そんな激動の1年を経て、いまの彼の胸中やいかに? あと気になるアップルや故スティーブ・ジョブズCEOとの知られざる関係なんかも明かされていますね。なんだか恐るべき野望まで暴露されちゃってますけど、まずは要チェック~

 

 

アップルとグーグルと言いますと、なんだか昔は仲がよかったような気もしますけど、iPhone対Androidの構図みたいなのができてきたくらいの時期から、急速に両社の関係は悪化してしまったというようなイメージが語られ続けてきました。いまではアップルのスティーブ・ジョブズCEOも亡くなってしまいましたが、実際のところ、どんなふうにグーグルCEOはライバルのアップルをとらえているのでしょうか?

まず最初にはっきりと言わせてもらいますけど、あのAndroid登場後のアップルとの争いや擦れ違いみたいなストーリーは、すべて周囲が面白く仕立て上げたショーのようなものでしかないですね。ボクはスティーブと最後まで仲良しでしたよ。もちろん一緒にたくさんの時間を過ごすような仲だったとは言いません。でも、時に2人だけで会うほどの仲が続きましたね。

不思議に思うかもしれませんが、いつもスティーブのほうから誘ってくれてました。例えば、スティーブがボクに「おい、ちょっと一緒に会ってしゃべらないか?」なんてメールをくれて、ボクは「もちろんです。すぐに行きますよ」と返事をする感じですね。そしてよく楽しく話し込んだものです。アップルと話がある時は、実はいつもこんなスタイルで打ち解けたディスカッションを進めてましたね。

あといまだからこそ言えることなのかもしれないですが、スティーブの病状は深刻でした。スティーブが、そんな状況でもボクと話をする時間を取ってくれたことを光栄に思っているのが正直な気持ちなんですよ。本当なら、少しでも時間を惜しんで家族と一緒に過ごしたい時のはずでしたから。スティーブは会社の経営方針に関して非常に深い考えをたくさん持っている人で、その知恵をたくさん分けてもらえた機会に感謝していますね。

やはり正直な気持ちとしては、ちょっと意外に聞こえる話でしたけど、これが真実でもあるんでしょうかね。とかく周囲が両社の、また両者の対決姿勢を煽るような解釈の持っていき方をし過ぎだったんでしょうか...

アップルにとっては、グーグルのAndroidという存在は非常に貴重で、結局はアップルにとっても利する存在でしかないと、ボクはとらえていますね。だって、冷静に考えてみれば、どんな企業にとっても、凌ぎを削って勝負を挑む明らかなる好敵手がいるほうがいいではありませんか。ボクは個人的には、そういうライバルに恵まれて、より相手を上回るような努力を重ねられる状況のほうが好きですね。ライバルのほうがいいなんて言われたくないという気持ちが弾みにだってなるはずです。

いい意味でアップルとグーグルは永遠のライバル~なんて関係が続いていくことこそ、実は双方の願いでもあったりするのかもしれませんよね。

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ちなみに、ラリー・ペイジがグーグルのCEOとして、いま最も力を入れていることって何なんでしょうかね?

これまでグーグルが力を入れて見事に成功を収めてきたものを3つ挙げるとすれば、Android、Chrome、YouTubeとなるのではないでしょうか。このすべての成長スピードは、まさに最高のペースを保っていると満足してますね。

グーグルは検索の会社のはずだったけど、最近はどうなってしまっているんだ? そんなふうに言われることがありますけど、グーグルがハートに持ち続けているものは、基本的に以前と何ら変わっていませんよ。そのなによりの事例がGoogle+でしょうね。先ほどの急成長の3プロジェクトと同じく、長期的には大きく伸びていくことになるでしょう。まだ正式スタートから1年も経っていないのですが、すでに予想を上回る成果を収めていると捉えていますね。いろいろと懸念されていることだってあるのは知っています。でも、すべて解決していくつもりですし、まずは最高のスタートを切ったと言えるでしょうね。

結局のところ目指したいことは、テクノロジーを途方もない規模で有用に使うことなんです。人々をサポートし、人々の暮らしを豊かにし、よりよい社会を作れるようなテクノロジーの進化...その視点に立ったグーグルのミッションとは、世界中の情報を集めて、だれでもユニバーサルなアクセスができるようにし、その情報を有効活用していくことですね。

そして、この視点で見た時に、いま最もグーグルに欠けていると感じてしまうのは、人に関する情報です。ボクらが目指しているのは、1人の人物のすべてを検索ボックスに入れてしまえるような状態でしょうね。ここに行きつくためにGoogle+が存在しており、まずはソーシャルなインフラが整ってきていますよ。

えっ、グーグルの検索エンジンに自分の名前を入力すれば、その人のすべてが分かってしまうような時代の招来? それがグーグルのCEOの描いている理想の未来なの? なんだかどんなにプライバシー保護に力を入れていると強調されたとしても、ちょっと心配でGoogle+を使えなくなってしまいそうな気も~

ボクはもうGoogle+でフォロワーの数が200万人を超えちゃいましたね。ボクなんかよりも、もっと多くのフォロワーを抱えているユーザーだって数多くおられますよ。これこそインフラの整備という意味で重要なことです。Google+のコアな部分の成長速度を、個人的には非常に満足して見つめていますね。

もちろん、だからといって、すぐに他のソーシャルネットワークを抜けるほど成長するなんて意味ではありません。それは現実的な見方ではないでしょうね。でも、いまのGoogle+の成長スピードには大いに満足しているという意味ですね。

さすがにSNSでは最大手のFacebookを抜き去ってやろうだなんてことまでは、まだ現時点では公言していませんけど、グーグルがこの先もGoogle+に絶大なるウェイトを置いてきそうなのだけは確かかもしれませんよね。

最後に世の中の特許侵害訴訟についてもコメントしておきますと、あれは悲しい事態ですよね。ユーザーのために優れた製品を開発するために用いれるはずのお金を、とてつもない金額をかけて訴訟で争い、弁護士にお金を支払わないといけない...これはボク個人の思いでしかありませんが、企業も落ち目になった時とか、自社の製品では正当に戦える自信がない企業だけがやることでしかないんじゃないでしょうか。

う~ん、この考え方は一理あるような気がしますかね。ユーザーにとっては、いろいろ特許訴訟なんかで揉めてる間に、もっと他にやることがあるんじゃないのかな? そんな思いにさせられる局面が多々ありますからね。ん、でも、グーグルも、特許訴訟で争ってたりしますよね? まぁ、あくまでもCEOとしての理想が語られただけなのかもしれませんが、まだまだグーグルもラリー・ペイジをトップに据える体制で突き進んでいきそうな予感がしますね!

BusinessWeek

Kyle Wagner(米版/湯木進悟)