きれいな写真をより美しく! Lightroom 4で写真を補正する方法、教えます

2012.04.18 11:00
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最近のデジカメの画質はすこぶるいいですよね。何も考えなくても、構図を決めてシャッターを押せば、たいていきれいに写っています

しかし! それで満足していてはダメなんですよ、奥さん!! デジカメ(特にデジタル一眼)の画質性能を最大限までに引き出すのなら、RAW形式で撮影をするのがベストです。

「JPEGで撮影した後に補正すればいいじゃん」。そういう人もいるでしょう。しかし。JPEGは補正をするほど画質が劣化するという悲しいファイル形式。RAWならば、多少補正をしても画質劣化はほぼゼロ。心ゆくまで補正を楽しめるというわけです。また、「あ、ちょっと写真暗いな...」とか「色が変だな」と感じた写真も、RAWなら簡単に補正可能。ほら、RAWで撮りたくなってきたでしょ?

RAW形式で撮影した場合は、そのままではいつもの画像ビューワーなどでは見られません。また、ブログにアップロードしたいという場合でも、RAWのままでは無理。JPEGファイルへの「現像」を行う必要があります。そのためには、現像ソフトが必要となります。

現像ソフトは、たいていデジタル一眼カメラを買うと、メーカー純正のものが付属します。しかし、機能的にやや物足りないと感じることも。そこで、Adobe® Photoshop® Lightroom® 4の出番です。

Adobe® Photoshop® Lightroom® 4は、あらゆるメーカーのRAW形式に対応しているので、複数のメーカーのデジタル一眼を使い分けているという人には、まさにうってつけ。しかも、最新のデジタル一眼カメラのRAWファイルへの対応も早いので、末永く使えます。

そこで今回は、ギズモード編集部にやってきたEOS 5D Mark IIIで撮影したRAWファイルを、Adobe® Photoshop® Lightroom® 4で現像してみます。レンズはEF24-105mm F4L IS USMです。


ハイライト/シャドウでHDRっぽい写真にする


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まずはこの写真。鳥居の赤を残すために若干暗めに撮影しました。できれば、もう少し赤い部分を明るくしたいところ。しかし、鳥居の外の明るい部分が若干飛んでしまっているため、普通に露出量を上げると、さらに明るい部分が真っ白けになってしまいます。


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そこで「基本補正」にある「ハイライト」と「シャドウ」を使いましょう。「ハイライト」をマイナス100に、「シャドウ」をプラス100にすると、写真内の暗い部分が明るくなり、明るい部分が暗くなります。補正値は好みで微調整してもOK。すると、HDRのように画面の明るい部分も暗い部分もしっかり見えるようになり、肉眼で見たときと同じような広いダイナミックレンジの写真にすることができます。あとは、「露出量」を調整して完成です。


ホワイトバランスを一発で適正にする


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この写真は、薄曇りの屋外なのに、ホワイトバランスの設定を「電球」に間違って設定して撮影したものです。せっかくの桜が台無しだこりゃ...。そこで、これを適切なホワイトバランスに直しましょう。


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使用するのは「基本補正」内の「色温度」。そのそばにあるスポイトをドラッグして画面内のグレーの部分に移動してクリックしましょう。たったこれだけの作業で、適切なホワイトバランスになります。


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うーん、桜がきれい


高感度ノイズを軽減する


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今回撮影に使用したEOS 5D Mark IIIは、とても高感度に強いカメラです。しかし、さすがにISO 25600なんていう超高感度では、ノイズが出てしまいますね。ちょっと夜の桜を三脚を使わず手持ちで撮影したんですが、手ブレオンパレードだったので、ISO 25600で撮影しました。一見、すごいきれいに撮れてるように見えますが、拡大すると...。


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いやー、見事にノイズだらけで...。でもLightroomの強力なノイズ軽減機能を使えば、あっという間に滑らかな写真に早変わり。使用するのは、「ディテール」内にある「ノイズ軽減」です。


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高感度ノイズは「輝度」のスライダーを右に移動すると消えていきます。また、ノイズを軽減すると細部の描写が損なわれるので、「ディテール」と「コントラスト」のスライダーも動かして、ちょうどよい感じになるようにしましょう。


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これで、高感度ノイズが減って滑らかな写真になります。


「段階フィルタ」を使って印象的な写真を生み出す


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さて、最後にLightroom®のおもしろい機能を紹介しましょう。それは「段階フィルタ」です。段階フィルタは、写真内の一部だけを補正することができるもの。これを使うと、写真をさらに細かく補正していけます。段階フィルタは現像ウィンドウにあるアイコンをクリックすると使用できます。上の写真は、カフェで自然光が入る状況で、背景に青い窓を入れて撮影。青さを強調したいのでホワイトバランスを「電球」にして撮影しました。すると、せっかくのタルトも若干青みがかかったようになってしまい、おいしそうに見えません。そこで、タルトのあたりだけホワイトバランスを自然な状態に戻したいと思います。


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まずは写真内の補正を適用したい範囲をドラッグして指定します。そして「色温度」をスライダーを右に移動します。これで黄色味が強くなり、太陽光のような自然な色合いになります。


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そのほか露光量やハイライト、シャドウ、コントラスト、シャープ、ノイズ、モアレなども段階フィルタを使って調整することができます。今回はハイライトとシャドウ、露光量、コントラストなどを調整しました。どうです、おいしそうでしょ? 段階フィルタを使いこなせるようになると、写真表現がグンと広がります。


新搭載の「ビデオ編集」機能を使ってみる


Adobe® Photoshop® Lightroom® 4にはいくつか新機能があるのですが、ひとつ気になる機能が。それが「ビデオ編集」です。


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最近のデジカメは動画撮影機能が搭載されているのが当たり前。デジカメで動画をバンバン撮影している人も多いことでしょう。それなのに、写真と動画でソフトを変えなくてはいけないのは面倒くさい! でもAdobe® Photoshop® Lightroom® 4なら、1本で済んじゃうんです。


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動画ファイルの再生はもちろん、必要な部分だけ再生させるトリミング機能も持っています。この機能があるだけでも、相当助かりますね。もちろん、トリミング後に書き出すことも可能です。



書き出した動画がこちらです。


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そして、Lightroom® 4らしいのが、動画ファイルにもいろいろな補正ができるところ。たとえば、写真と動画を混在させたビデオを作成しようとするとき、写真と動画で色味が大きく違うと困ることもあります。そんなときこの機能を使えば、両者のテイストを同じようにすることが簡単にできちゃうんです。


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動画ファイルの書き出しはもちろん、動画から静止画を出力することも可能です。


まとめ


Adobe® Photoshop® Lightroom® 4を使ってみた感想としては、RAWファイル現像のためのパラメータが豊富ということ。しかも、それらが直感的に使いやすく設計されているのがいいですね。

また、動作が軽いのも好印象。最近のデジカメは高画素化に伴い、ファイルサイズがかなり大きくなっています。そのため、現像する場合にかなりパソコンが重くなったり、現像に時間がかかるということもよくあります。

しかし、Lightroom®を使っている間は、待たさせるということはほとんどありません。パラメータの補正時はもちろん、現像にかかる時間もそれほどではありません。

個人的に気に入ったのは、「ヒストリー機能」です。これはPhotoshop®などに搭載されているものと同様。適用した変更が履歴になっており、クリック一発でその変更時まで遡れるのは、試行錯誤しながら現像する際にはとても便利でした。

なお、今回使用した最新のデジタル一眼レフ、EOS 5D Mark IIIに対応した最新バージョン、Lightroom® 4.1 RC版こちらからダウンロードできますよ。最新機種にも素早く対応してくれるので、安心ですね。

そうそう、写真に撮影位置情報を付加できるジオタグも新機能であります。ギズでも挑戦したスカイツリーの写真を投稿できる「634ANGLES」に参加したい場合は、この機能もぜひ使いましょう。

Adobe® Photoshop® Lightroom® 4のお値段は1万6800円。フル機能が使える体験版もあるので、こちらからダウンロードして使ってみてはいかがですか? 写真がもっと楽しくなるはずです。


Adobe® Photoshop® Lightroom® 4

(三浦一紀)

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