みたいもーど:東大情報学環・暦本研オープンハウスで「未来の撮影」を味わってきた

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暦本純一、コンピューターのインターフェイスやインタラクションに興味のある人で、この人の名前を知らない人はもぐりです。ここ何年かでいうと、@rkmtのツイッターアカウントで、その名前を知った人も多いのではないでしょうか。

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暦本さんの業績は、ぐぐればいくらでも出てくるので、知らない人はこの機会にぐぐって、ほえーっとなってみてください。いや、ホントすごい人ってのはいるんですよ。

で、その暦本さんがソニーコンピュータサイエンス研究所から東大に移られてから初めてのオープンハウスのお誘いが! こんなものは、嫁を質に入れてでも行くのです(といっても、実は開催されたほぼ1ヶ月前の2012年3月19日のことでした)。

 

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場所は、東大の駒場。といっても駒場キャンパスではなく、先端研などがある駒場の方です。

さて、紹介したいものは死ぬほどあるのですが、ここは泣いて馬謖を斬る思いで、ひとつに絞りました。ということで、紹介したいのが「Flying Eyes」です。

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オープンハウスの中でも、地下1階をほぼ全部使って、いちばん場所を取って発表されていたのが、このFlying Eyes。Flying Eyesは、仕組みとしては、多く分けてふたつの仕組みで、人が動くだけで、その人の見てる風景を背後から撮影してしまうというすごいシステムです。

Flying Eyesが公開されていた部屋はこんな感じでした。

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これ、見る人が見ればわかると思うのですが、これはモーションキャプチャーのシステムです。

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このカメラが会場をぐるっと囲むようにして設置されています。

そして、もう1つの仕組みがこれ。

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左にあるのが、これも見る人がみればわかる「AR.Drone」。右にあるのは、ヘッドマウントディスプレイ。これはもろもろ機材がリュックに入っていて、このリュックを背負って、ヘッドマウントディスプレイを装備すると、Flying Eyesを体験する準備が完了となります。

ということで、このFlying Eyesを実際に体験しているのは、以下の動画です。

わかりますか?

これ、人が動くのに合わせて、ヘリがその動きを自動追尾、さらに撮影もして、ヘッドマウントディスプレイに映像を送るということをやっているんです。

ヘッドマウントディスプレイに投影された映像をお見せできないので、なんとも状況が伝わりにくいのですが、きっと幽体離脱した風景というのは、こういう風景なんじゃないの? という風景が、そこには流れていました。

システムのしかけは、こんな感じです。

・モーションキャプチャーで、人の動きを計測

・そのデータに合わせて、AR.Droneが動く

・AR.Droneで撮影された映像をヘッドマウントディスプレイに戻す

ヘリとかクレーンによる空中撮影の映像には、すっかり慣れっこになっているわれわれですが、この仕組みを使えば、もはや撮影者がいらないんです。これはすごい、これは未来です。しかも、この未来は普通に手に入る今の技術を巧みに組み合わせて実現しているんです。なんてすばらしい。

この日の暦本研・オープンハウスでは、こんな風にいろいろな既存技術から未来を産み出そうとする学生さん達の発表が、てんこ盛りでした。もちろん、暦本さんご本人のものも「あー! その手があったか!」というものでした。

そう、みなさん、未来はぼーっと待つものではなく、こうして誰かが日々生み出しているものなんです。そんなことを痛切に感じさせてくれたのが、このオープンハウスでした。ぜひ、来年の開催もよろしくお願いします。

Rekimoto Lab

(いしたにまさき)