北朝鮮ロケット打ち上げ数分で空中分解、公海に落下(海外報道まとめ)

北朝鮮ロケット打ち上げ数分で空中分解、公海に落下(海外報道まとめ) 1

世界が固唾を呑んで見守る中、北朝鮮が13日打ち上げたUnha-3ロケットは発射後あえなく爆発! トラクターもまかなえない北朝鮮のまさかの失態に世界からは驚嘆の溜め息が漏れています。

発射を最初に伝えたのは韓国聯合ニュースとYTNテレビ

打ち上げの注目点を憂慮する科学者同盟のデイヴィッド・ライト(David Wright)さんに前日取材してみました。

ランチャの上段は軽量(約100kg)の衛星を運ぶ設計になっているので、構造的にあれでどう1トン(1000kg)分の核弾頭を運ぶのかは不明。しかし仮に可能なら、理論的に考えて、この技術で重量1トンの核弾頭を飛ばせる距離は約10,000-11,000kmとなる。

最初の2段階までなら1トンある核弾頭も間違いなく打ち上げが可能で、そちらは7,500 kmの範囲。

我々が見てきた限り、北朝鮮はまだ長距離ミサイル用熱シールド(断熱材)のテスト飛行をしてないはずだ。再突入の熱は弾頭移動スピードの2乗で増大するので、 北朝鮮のノドン(Nodong)ミサイルの熱はICBMの10分の1ぐらいの熱となる。断熱技術は既にお馴染みの技術ではあるが、普通は弾頭を打ち上げ無事地上に返す確信を持つためにも、北朝鮮も独自に飛行テストを行うと思うのだが。

 

そんな専門家の懸念をよそに北朝鮮はミサイル発射を強行。

アメリカではNBCが最初に「政府筋が打ち上げを確認。ホワイトハウスから間もなく声明」とツイートします。

 

 

すると「打ち上げ軌道に大韓航空機がいる!」とThe AviationistのDavid Cenciotti記者が気づき、大騒ぎになりましたが...

間髪あけずにABCが「打ち上げ失敗」の速報を打って、CNNも「ロケットは発射台を離れたが、直後に空中分解した」と発表。

米政府高官からは「ロケットは発射中に壊れたようだ」という話も入り、情報が錯綜しましたが、ABCが続報で「飛び立って90秒後、通常より大きな炎が出て海に墜落した模様だ、と米政府高官は話している」と詳しく報じます。

APに対しては米政府高官も「ロケット打ち上げは失敗したかもしれない」と発言を後退させましたが、そこに日本が「ロケットは海に落ちた模様だ」と援護射撃を送り、CNNが藤村修官房長官の「1分以上飛翔して洋上に落下した」という情報をリレー

ホワイトハウスは「ミサイル打ち上げは失敗に終わったが、北朝鮮の挑発的行為は地域の安全を脅かすものであり、国際法違反であり、北朝鮮自身が最近行った誓約を反故にするものである」と語気荒く非難します。

こうしてやっと確報となったわけですが、その間、当の北朝鮮はと言えば正式発表記者会見のため周到に用意した記者室の椅子も空席のまんま(CNN)。恥ずかしくて会見どころじゃない様子。北朝鮮国営放送ではご覧のような静止画像で打ち上げの模様をリアルタイム更新(?)してましたよ...。

北朝鮮ロケット打ち上げ数分で空中分解、公海に落下(海外報道まとめ) 2

ロケット打ち上げに見えないこともない...

北朝鮮国防部の公式発表のニュースは先ほど中央日報が伝えました。「空中分解して20余りの破片になって、平沢と群山の西側100-150kmの公海上に墜落した」そうです。

SAM BIDDLE(原文/satomi)