あなたは右利き? 左利き? 利き手の割合が50%ずつではない理由

2012.05.01 19:00
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左利きの人は、世界でたったの10%程度という希少な存在。右手と左手、二者択一だったら50%ずつ存在してもおかしくないのに、どうしてこんなに差が開くのでしょうか? それは、協調と競争のバランスに影響を受けるからなんだそうです。

協調性によって同じ利き手の比率が増える

この仮説は以前から存在していたようですが、ノースウェスタン大学に所属する二人の研究者が初めて現実世界のデータ分析を行い、この仮説の立証に成功しました。

研究者の一人、ダニエル・M・エイブラムズ(Daniel M. Abrams)さんによると

協調性が高く評価される場においては、社会的な動物ほど利き手が一方に集約される。効率的な社会をつくるためには、協調性が最も大切な要素なのだ。そして人間の場合、右利きが多数を占めるという結果につながっている。

とのこと。たとえば道具を共有するときは同じ利き手のほうが便利なケースもありますよね。子どものころ、わざわざ左利きを右利きに矯正した方もいらっしゃるかと思います。

さて、今回の研究がスゴいのは、特定グループにおける左利き率を示す新たな数学モデルまで作りだしたところ。社会構造における協調と競争の割合データさえあれば、左利きの割合を正確に言い当てることができるのです。

たとえばスポーツの世界では左利き特有の動きが好まれることもあり、トップレベルの野球選手は左利き率がなんと50%を超えるんだとか。ボクシングやホッケーなども10%を上回る数値になりますが、成功したプロゴルファーの左利き率は4%という意外な結果も正確に計算しています。

ここまで細かく解明されている利き手の研究ですが、なぜ利き手が左ではなく右に集約されているのかは、いまだ謎に包まれたままだそうですよ。よく考えると不思議なことが多い人体の世界は面白いですね。


[The Journal of the Royal Society Interface via SciGuru 画像: Thinkstock]

Rumi(Jamie Condliffe)

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