株式公開へ突き進んでしまったいまこそ、すぐにフェイスブックの利用をやめるべきだ...という極論まで叫ばれている納得の理由とは!(動画あり)

株式公開へ突き進んでしまったいまこそ、すぐにフェイスブックの利用をやめるべきだ...という極論まで叫ばれている納得の理由とは!(動画あり) 1

そこまで過剰反応して大丈夫か?

これからもボクらの「Facebook」は大丈夫だ。永遠に不滅ですよ。問題ない。

そう言っては、これからも楽しく友だちや、友だちの友だちや、友だちの友だちの友だちの皆さんとオンラインで幅広く交流を広げていきたいのはやまやまなんですけど、もしかすると本当に気をつけなきゃヤバかったりもするのかもしれませんよ。

すでに遠く日本でもビッグニュースになったので、知らない人を探すほうが難しいとも思うんですけど、わずか28歳にして、自ら作り上げ、育て上げてきたFacebookの上場を果たし、今回のIPOによって、実に191億ドルもの巨額の資産を手にし、日本円にして1兆5000億円を超えるビッグマネーが舞い込んで大富豪となってしまったFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOは、これからどんな戦略でFacebookを育てていくのでしょうか?

実はこの問いの答えを真剣に考えれば考えるほど、本当は恐ろしく心配になる未来予想図が描かれてしまうと警鐘を鳴らす人たちまで増えてきているみたいですよ。えっ、ガッポリとお金を手にして、これからさらに世界中でサービスがよくなっていくんじゃないの? ますます上昇気流に乗るFacebookを今後も使いまくらない手はないでしょう? 世の中の波に自分も乗っていかなきゃね~

そんな気分のユーザーは少なくないかもしれません。でも、いざ株式公開公開企業となってしまった以上は、これからのFacebookの利用にも気をつけておいたほうがいいポイントがあるみたいです。そんな懸念は取り越し苦労であってほしいものですが、やはりご利用は計画的に! 浮かれてばかりはいられないFacebookが抱える闇の一面にまで、しっかりと迫っておくことにいたしましょう...

 

 

歴史的な規模で超大型のIPOを成功させてお祭り騒ぎになったFacebookではありますけど、いまや公開企業としての新たな一歩を踏み出したFacebookですから、これからは株式非公開企業のサービスではなく、なんでも「公開」されているパブリックなサービスとして舵を切っていく可能性が非常に高いことを覚えておかねばなりませんよ。プライベートに友だちとつながっていけるサービスがFacebookだと思っていたら、実は公開型のサービスへと化けてしまっていたというシナリオ展開が、いま最も恐れられていることなんですよね!

な~にを訳の分からないことを言ってるんだかって思っちゃったかもしれませんが、株式会社は株主のために儲けていかねばなりません。つまりは、売上を伸ばして利益をアップさせていかないと、ボランティアでは株式公開企業として成り立っていかないのは当然ですよね。でも、別に有料サービスではないFacebookは、特に物を作って売っているわけでもない以上、どうやってグングンと売上を伸ばしては株主を満足させられるのでしょう?

そうです、売られるものとはユーザーのあなた...世界中の広告主が最も喉から手が出るくらい欲しいと思っている大切な個人情報を売り飛ばしては利益を上げるという構図以外は考えにくいという恐るべき論理ですね。そして、そのユーザーの情報をビジネス活用するFacebookの営業スタイルは、今後ますます加速していくと予想されていますよ。

同じくインターネット上でのサービスをベースに急成長を遂げた企業と言われると、皆さんはGoogleのことを思い浮かべられるのではないでしょうか。ちなみに、現在のGoogleの売上をユーザーベースに換算した興味深い数字が出ておりまして、直近の決算でGoogleは1ユーザー当たり7.14ドルの稼ぎがあったとされていますよ。なんだ、Googleは儲けまくってると思っていたけど、1ユーザーから日本円にして1000円も儲けを取ることができていないのか~と感じてしまうかもしれませんが、基本は無料のサービスで、主に広告からしか売上が入ってこないとはこんなものなのです。ところが、同じ計算をFacebookに当てはめてみるならば、直近の四半期決算から換算した1ユーザー当たりの稼ぎは、なんとGoogleよりもはるかに少ない1.21ドルにしかなりませんでした!

このところGoogleは儲けようとして、なんだかプライバシーポリシーを変更したり、以前よりユーザーにとっては煩わしいビジネスモデルを作り上げようとしているような気がしているんだなんて感じている人も多いようですけど、Facebookよりもはるかに成功しているGoogleでさえそうなんですよ。ということは、これからFacebookに待ち受けるものとは...そうそう、どんどんとユーザーのプライバシーを売り渡しては儲けをアップしていくという以外に道はないはずなんですよね。

どんなにFacebookの株式公開が話題になったとしても、私は道義的にFacebookの株など買ったりしてはならないと考えている。ユーザーが守られていると安心して考えて使っているプライバシーを、Facebookほど侵害している企業はないだろう。ユーザーが知らないのをいいことに、どんどんとユーザーを食い物にして利益を上げているのだ。

今回のFacebookのIPOを前に、そんな強い意見を公表する専門家まで米国内には現われているみたいですね。確かに、その気になれば、いえ、もうとっくにそうしてもいるんでしょうけど、Facebookほど、ユーザーの好みはなんで、現在どこに住んでいて、どのような友だちとの付き合いがあるのかという正確な個人情報を握れている企業はなく、それをビジネス活用できてしまう企業は他にそれほどないのではないでしょうか。そして、その重要な個人情報を広告主に提供し、広告主が的確に物を売り込めるようにするビジネススタイルの確立は、まったく難しいことではないはずですね。

実はまだFacebookの広告主への個人情報活用のアプローチは、それほどアグレッシブなものではなく、Facebookのやり方は十分ではないと広告を引き上げてしまう大企業まで存在していたりします。でも、これからはそんな展開になったら株主が黙って見てはいないでしょうね。だから、ますますユーザーのプライバシーを売り渡しては広告主を満足させ、利益をアップさせていくサービスへと突き進んでいく危険性がありますよ!

ちなみにこれからFacebookが大いに力を入れると思われるのは、いままでに把握できている各ユーザーの個人情報の枠を超えて、Facebookの強みである友だちネットワークを活かした広告販売です。友だちから勧められたので買ってみようと思う心理をうまく活用し、そういうふうに物を売ってくるアプローチが増えると予想されていますよ。友だちの写真を眺めていると、その写真に写るものから自分の興味関心を判断した広告がババッと現われては、きっとあなたはこれが欲しいでしょうだなんて広告が次から次へと表示されてくるようになっちゃうみたいな感じでしょうか。あるいは友だちが自分のことについて書き込んだ内容から好みを自動判断し、えっ、どうしてこんなことまで知っているのって、当のユーザーも驚くような広告がやたらと表示されるようになるとかね~

きっとFacebookは、ユーザーからプライバシー侵害で訴えられたりしないように、十分に対策も講じてくるはずですね。オプトアウト方式を選べるような設定なんかを用意し、「広告主に情報活用されたくない場合は選択しておいてください」みたいなチョイスを用意してくるはずです。でも、その設定にたどり着くには、設定画面の奥の奥に小さくしか用意されておらず、普通のユーザーは、そんな設定ができることすら気づくことはないというシナリオが予想されますよ。

もしかすると、最近の若い世代は、そもそもこういう広告のアプローチそのものにすら、なんら抵抗感がなく、かえってそうやって自分にピッタリの品物やサービスを売り込んでくれるんだったら大歓迎だなんて思う世代なのかもしれません。それゆえに今後もFacebookのビジネスモデルでの大成功は保証されたようなもの...という展開もあるんでしょうけど、なんだかFacebookの上場後の株価は不気味な乱高下を繰り返してもいるようです。いつまでも皆に愛されるFacebookであってほしいですし、ああやって上場する前は、もっとFacebookはいいサービスだったんだけどなぁだなんて後から思われるような残念な流れにはならないでほしいって願いたいところですよね。

Mat Honan(米版/湯木進悟)