TwitterやFoursquareにつづけ! インタラクティブの最先端「SXSW 2012」に日本のサムライたちが挑んだ

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はいはーい(手を叩きながら)すこーし、世界に見を向ける時間ですよー。

「サウスバイサウスウエスト」って知ってますか? South By Southwestで、略してSXSW。毎年3月にアメリカはテキサス州のオースティンで開催されるエンターテインメント系のメディアカンファレンスです。音楽・映画・インタラクティブの3つの部門があって、開催中はオースティンのどこに行っても必ず何かやっていて街全体が会場と呼べるくらいの大規模イベントなんです。

3つの部門の中でも、1998年にはじまったインタラクティブ部門は、注目されるWebサービスの先物買い的な位置づけで、毎年大きな注目を集めています。2007年のTwitter、2008年のFoursquare、昨年はのちにSkypeに買収されることになるGroupMe(というのは同時にマイクロソフトのものという意味でもありますけど)が、このイベントの特別賞を受賞したあと、大きくブレイクしているんですよ。

 

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頓智ドットの井口尊仁さん/メディアランチにて

これまでSXSWへの参加が少なかった日本も、今年はARアプリ「セカイカメラ」で有名な頓智ドットの井口尊仁さんの旗振りで「Samurai of Thousands go to Austin SXSW 2012(1000人で行くSXSW2012展示者グループ)」が結成されました。そのおかげでSXSW開催前の情報交換から、開催中のパフォーマンスや展示会場のシェアをしたりすることができたんですよ。インタラクティブ部門ができた1998年から2010年まで、日本のベンチャーの参加は、なんと0だったんですが、今年2012年は18社が参加しました。日本からの参加者さんたちの横の連携が強化されたのが、大きかったんでしょうね。

そんな旗振りをしてくれた井口さんから、こんなコメントを頂きました。

「サウスバイって音楽部門からスタートして、既に25年の歴史があって、インタラクティブのほうも11年も歴史がある。今回はインタラクティブでレジストレーション(参加登録)したユーザーだけでも3万5000人もいる。サウスバイはその年のトレンドを占う重要な場だから、あらゆるところのCEOがみんな来るんです。もうCEOだらけ(笑)。CEOたちにとっては、毎年のトレンドを占うある種のバトルフィールドなんですよね。

で、サウスバイが面白いのは、お金のあるとこがブレイクするとは限らないってとこ。逆にスピリットとかソウルとかのほうが重要なんだ、という土壌がすごくあって、大企業の論理ではむしろうまくいかない。やらせとかいかにもなCMみたいなことには厳しい。ステマとか(笑)。Foursquareはブース持たずに外でドッチボールの線をひいてドッチボールをやってたり、GroupMeはサンドイッチパーティーをやってたんですよ。巨大な文化祭みたいな感じです(笑)」

良くないものを見分ける厳しい目もありつつ、巨大な文化祭のように楽しむってところが「本物」って感じがしますね。さすがです。もっと詳しくSXSW2012を知りたいっ! って方はこことかここをチェックですよ。

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というわけでギズモードを運営するメディアジーンも18社の中の1社としてSXSWに出展してきました。出展したのはギズの兄弟メディアでAndroidの情報を専門に扱う「TABROID」(海外版)、そしてグループ会社のインフォバーンが手がける自動車をiPhone上でプラモデルのように組み立てられるアプリ「デジモ」関連記事)のふたつ。畳敷きの和風ブースを設置して、特製のTABROIDまんじゅうと抹茶でおもてなししたのは、なかなか好評だったみたいですよ。

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Compath.me

日本からのほかの出展者さんたちの中で注目すべきはCompath.meというロケーション+ソーシャル+写真投稿的なアプリ。世界水準のスタートアップショウケースであるテックカクテルにノミネートされたんですって! これ、すごいことみたいです。どんなアプリなのかはライフハッカーが紹介してくれているので読んで試してみてくださいね。

そのほかにも外国の人同士を結びつける国際交流アプリ「Goeng(ゴエン)」や、あえなく米国以外からアクセスできなくなってしまったturntable.fmの問題点だった権利問題を、YouTubeのプレイリストを使うことで解決している音楽体験共有Webアプリ「PICOTUBE」など、日本のSXSW第1世代とも呼べる様々なサービスが出展していましたよ。

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こちらは今回のハイライトになったアル・ゴア元副大統領と、ナップ・スターの共同設立者として知られるショーン・パーカーさんの対談。「ソーシャルと政治」、「インターネットと政治」といったテーマで熱いトークが繰り広げられたそうですよ。

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こうしたセッションやキーノートは、ステージ横でイラストを使った議事録がとられているんです。ユニークですね~。

その議事録はここで見られるようになってます。

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と、こんな具合にSXSW2012の様子をちょこっとだけ紹介しましたけど、参加したみなさんが帰国後に行われた「SXSW2012 Look Back Meetup」というSXSWの振り返り会の場でしきりに言っていたのが「とにかく行かないとわからない」ということでした。そしてただ行くだけでは何もできない、そのための準備を今からする必要があるということを強く言っていましたよ。極端な話、SXSW2013はもうはじまっているんです。

来年は日本から参加するスタートアップ企業がさらに増えるでしょうね。どんなサービスが出てくるか、今から楽しみです!

※初出時アルゴア元副大統領が、アルゴア元大統領になっていました。

 訂正致しました。ご指摘ありがとうございました。

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(鈴木康太)