今のWi-Fiの20倍! 東工大がテラヘルツ帯無線通信で新記録更新

今のWi-Fiの20倍! 東工大がテラヘルツ帯無線通信で新記録更新 1

東工大がテラヘルツ帯無線通信速度の新記録更新!

今の一般的なWi-Fiの20倍の速度を達成しました、うひょー。

チームが着目したのは専門家の間で「T-ray」バンドと呼ばれる300GHz~3THzの電磁波領域でございますよ。これは電波と遠赤外の間にあり、周波数割り当てがまだ決められていない領域。将来は高速無線通信に使えるんじゃ...と期待が持たれています。

共鳴トンネルダイオードでテラヘルツ帯無線通信に世界で初めて成功したのはローム×阪大ですが、あの時は300GHz(1.5Gbps)でした。今回東工大が開発したハードウェアでは最大542GHz(3Gbps)まで出ちゃってるんですよ、日進月歩ですね!

英BBCはこう伝えています。

 

テラヘルツのWi-Fiはおそらく約10mの範囲でしか使えないが、理論上は最大100Gbpsのデータ転送にも対応でき、そうなると現在開発が進んでいる次世代802.11ac wi-fi標準の15倍となる。

東京工業大学が行った新たな研究では542GHzで3Gbpsを実現した。研究班が作った1ミリ四方のちっちゃな装置の要は「共鳴トンネルダイオード(resonant tunneling diode、RTD)」と呼ばれるものだ。

トンネルダイオードには、場合によっては電流が増えるにつれ全体の電圧が減る特異な性質がある。

RTDは、このプロセスでダイオードが「共振」する、つまりテラヘルツ帯に波を広げるような設計にした。

チームではこの概念実証(POC)のデバイスを改良し、もっとテラヘルツの奥まで広げ、パワー出力を高める方向で現在研究を進めている。

報告はElectronics Lettersに掲載中。

100Gbpsってハイビジョン映像が圧縮なしで送れちゃう...みたいな? ...なんか想像もつきませんけど、こりゃ気をつけないと月々の容量すぐ使い切っちゃいますね!

[Electronics Letters via BBC]

関連:世界初!小型半導体素子(共鳴トンネルダイオード)を用いてのテラヘルツ帯無線通信に成功 - ローム浅田研究室

Image by Thinkstock

JAMIE CONDLIFFE(原文/satomi)