全シーンが全力な映画「ベルセルク・黄金時代篇IIドルドレイ攻略」がスゴい

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お話も戦いも、この密度と濃さがたまらないんですよ。

数あるコミックのなかでも、アクションシーンの激しさと中世の重苦しいトーン、悠遠たる世界観が世界中でコアなファンを惹きつけているベルセルク。1989年から(休載を挟みつつも)現在もヤングアニマルで連載中大河ドラマです。

人生をかけたケンカ、大人の世界での成り上がり、超えられない壁、夢を追うということの罪、神と死後の世界、そして魔法という概念の新しい解釈などなどなど、作者三浦建太郎さん自身「死ぬまでに頭の中全て出せるのか」と語っちゃうほどの圧倒的なボリューム感がすごいんですよ。

これから公開されるのは黄金時代3部作の2話目

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1997年には「剣風伝奇ベルセルク」という題名で深夜アニメとしても放送されました。そこから数えて15年。ついに銀幕デビューしたのが2月4日公開の「黄金時代篇I 覇王の卵」。これは主人公ガッツと対をなす存在のグリフィスの出会いから、トラウマに囚われたガッツがグリフィスの価値観を知って言葉なくただ彼を見上げてしまった原作3~6巻のストーリーを追ったもの。

そして6月23日(土)から公開される「黄金時代篇II ドルドレイ攻略」は6巻から9巻のストーリー。1つの大きな仕事を終え、グリフィスと対等な者になりたいという夢を持ったことから離れていくガッツに対して、自暴自棄になったグリフィスまでが描かれています。今回はこれを、一般公開に先駆けて、先行試写を見させて頂きました。

さらに今冬にはベルセルクのクライマックスの1つ、""を含めた「黄金時代篇III 降臨」が公開される予定です。また原作の世界観をすべて映像化するという「ベルセルク・サーガプロジェクト」も進行中。原作第1話から23年を経ても、話が進むごとにどんどんと舞台が広がっていっている状態ゆえに、終わりそうな気配は微塵も感じられません。今までベルセルクを知らなかった人も大丈夫。これから10年20年はベルセルクの濃ゆい世界とつきあっていけるでしょう。今から書店にいって、全巻そろえるべきです。あ、初めての方なら13巻を抜いて読むという以下略的な楽しみ方もできますね。

 

黄金時代篇IIドルドレイ攻略のダイジェスト

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物語は6巻後半からスタート。鷹の団の千人長をつとめるキャスカ vs. 青鯨超重装猛進撃滅騎士団団長アドンの一戦からはじまります。原作ではベルセルク初のお笑いキャラとして描かれている一服の清涼剤アドンさまですが、映画版はなんとなくかっこいいキャラクターに! あれっ? 

キャスカは全編を通じて女っ気のないベルセルクの重要なヒロイン。気が強くて手が早いのですが、基本はツンデレ。「黄金時代篇II ドルドレイ攻略」では、ややデレにシフトする部分が見られます。見逃しちゃいけません。

この一戦に、グリフィスを見上げているだけの自分に気がついてヤケになっているガッツが加勢に入ります。とにかく視線も行動も一本線なガッツは、とにかく戦うことでモヤモヤしたものをはき出したくなっているのですが、キャスカの不調から鎧のまま崖から河に落ちてしまいます。

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キャスカが目を覚ました後は、「黄金時代篇I 覇王の卵」で描かれたガッツにつっかかる理由と、彼女が剣を取る理由がわかります。「黄金時代篇II ドルドレイ攻略」から見ると唐突感を感じちゃうところなので、事前に「黄金時代篇I 覇王の卵」のDVD、もしくはブルーレイをチェックしたいところですね。

そしてお待ちかね。ガッツの代名詞となる百人切りのはじまりはじまり! アドン率いる敵兵たちからキャスカを逃がして、切った張ったでばったばた。表情は手書きですが、身体の動きはCG。それだけに殺陣の凄まじさが目に焼き付きます。ひとつの映像作品として、セルとは違う、もちろん実写とも違う動き。一対多の戦闘シーンをここまで重く見せられるとは! 鳥肌ものです。

ところでキャスカは鷹の団の捜索チームと合流するのですが、ここになんと、原作では前線から動けなかったグリフィスもいるんですね。うむ。すばらしい。だ。ただし、なぜガッツが心変わりをするのかいった部分の掘り下げがちょっと足りない、かな?

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場面は変わってドルドレイ要塞の攻略シーン。紫犀聖騎士団の強さとプールで小姓にまみれたゲノン提督のゲスさが過ぎたら、おまたせしました。僕らのアイドル、コルカスの出番です。

コルカスは鷹の団の古株で、もっともガッツを毛嫌いしている千人長。卑怯で臆病で超リアリストな性格は本編でも描かれていますが、多対多の軍同士の戦争シーンで、一刀の元に紫犀聖騎士団の兵を切り捨ててるんですよ。 強い! 紫犀騎士団に恐れをなしていた、他軍の将軍たちも見習ってほしい。

反面、原作では狂言回しの役目を果たしていたジュドーの存在感が薄い...。僕はコルカスLoveだからいいんですけどね!

多対多の次は、ガッツと紫犀聖騎士団将軍ボスコーンのガチンコ、一対一の戦いへとズーム。自力で(ええ、自力で。)ボスコーンを乗り越えたのと同時に、潜り込んだキャスカが要塞を制圧し、ドルドレイ陥落。さあ! パーティのはじまりです!

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本国で凱旋パレードを行なう鷹の団。ここでもコルカスはコルカスらしく、エロいおっさんモードに突入。そして城のホールで行なわれた凱旋式で千人長は全員騎士の称号が授与されることを伝えられます。この20年、コルカスを好きでいて良かった、思いが実ったと思えた瞬間でした。

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そして、ガッツ、旅立ちです。

地位や階級などではなく自分で勝ち取る何かで、グリフィスの横に立てる人間になりたいと思ったガッツ。つまりガッツにとって鷹の団からの離脱は、修行の旅にでかけたいという意味を持っています。しかし、彼にそう思わせたグリフィスは、ただガッツが自ら離れていくように感じ取っている。映画ではあまり語られませんでしたが、グリフィスが薄汚い陰謀の片棒を担がせるのは常にガッツ。そう、グリフィスが本心を話せるのは、ガッツしかいなかったのです。

二人は気づきませんでしたが、実はこの時点でグリフィスとガッツは、対等の者でした。すでにガッツはグリフィスを振り向かせていたのです。

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訣別もまた、宿命」というキャッチコピーのとおり、ここで彼らがお互いに歩み寄ろうとしなかったことが、20年以上も続くベルセルクの世界の源。物語はガッツが離れていって心に傷を負ったグリフィスとお姫様のえっちぃシーンから、王様、嫉妬心からグリフィスをいたぶるの巻へと続き、他の正規軍に襲われて逃げる鷹の団までが描かれます。息もつかせぬ90分でした。

常に寡黙だったピピンの叫び声は身体にズンっと響いたなあ...。

そうそう、この作品は音もいいのです音も。主題曲は日本のテクノ文化を支えた平沢進(初期テレビ版も、PS2用に発売されたゲームタイトルも彼が音楽面をサポート)ですし、音楽監督は新世紀エヴァンゲリオン劇場版&ヱヴァンゲリヲン新劇場版を手がけた鷺巣詩郎。まさにパワータッグ。

もともとベルセルクのファンで、最終的にブルーレイを買う! という人も、まずは映画館で要チェック。重圧感あるベルセルクのトーンを大スクリーン&大音量で堪能してくださいね。公開は6月23日(土)です。

あ、そうそう、一瞬だけとはいえ、原作を読んでる方ならわかるあのキャラが登場するのもポイントですよ!

映画『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』

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(武者良太)