目の前に未来がみえた。拡張現実ARよりスゴい最新技術MRを体験した(動画あり)

2012.06.20 15:00
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未来が来た!」って本気で思いました。

ARってご存知ですか? Augmented Realityを略してARと呼ばれている拡張現実(この場では拡張現実感という言葉で説明されていました。学術的には感まで含むのが正しいそうです)で、現実に見えている目の前の空間に、仮想的な情報などを加えて見えるようにしたり強調したりして、文字通り現実を拡張する技術のことです。有名なiPhoneアプリ「セカイカメラ」や、ニンテンドー3DSの「ARゲームス」などで知られていますよね。

今回紹介するのは、キヤノンさんがARをさらに押し進めて開発した最新の複合現実MR(Mixed Reality)(正しくは複合現実感)。MRのシステムを使うと、目の前にあたかも3Dデータがそこにあるかのように見えるだけでなく、さわったり、動かしたりすることができるんですよ。専用のヘッドマウントディスプレイについたカメラで撮影した写真データと、3DのCGを組み合わせた映像を、ヘッドマウントディスプレイに映すことによって実現するあたらしい技術です。

製品設計の分野での活躍が期待されているこのMRシステムを、開発元のキヤノンさんに体験させて頂ける機会を頂いたのでレポートしますね。
 


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部屋の壁際に立てられた柱の上についているのがMR用のセンサー。これでヘッドマウントディスプレイや、オブジェクトの操作用マウスの位置をリアルタイムに測定して、映像に反映します。


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こちらがヘッドマウントディスプレイをつけて、操作用のマウスを使っているところ。写真奥側がキヤノンの担当の方に説明を受ける大野編集長。MRのスゴさにびっくりしている様子がおわかりいただけるでしょうか。で、外から見たら、ふたりはただ椅子に座っているだけに見えますが、ヘッドマウントディスプレイをつけているふたりには...


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こんな風に見えてます。クルマの座席に座ってたんですね。これはキヤノンの担当の方に見えている映像で、大野編集長はこれを右側の助手席から見ている、ということになります。映像が見ている人の視点に追従するので、あたかもそこに「ある」かのような表現が可能になるんですね。

今回はクルマのインテリアのデザインをするところ、という設定で説明して頂きました。黄色いフレームのiPadのようなディスプレイに表示されている様々なアイコンは、操作用のマウスで位置や大きさを自由に変更可能。ディスプレイ自体の位置や大きさももちろん変更可能です。パソコンの画面に表示されるイメージCGではなく、実際に目の前にモノが見えて、操作用マウスでさわったりすることができる。MRの大きな特徴です。


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これがクルマを出現させていたマーカー。これをふたりの足下に置いておくことで、センサーが読み取って、ヘッドマウントディスプレイの映像に反映する、というわけです。

今度はクルマの外から、操作用マウスを使ってクルマ内部の部品やボディを動かして設計してみる様子を、動画でご覧頂きましょう。



どうでしょう。わかりますか?

灰色の球体が操作マウスで、クルマのボディ、オレンジや緑色のボックスなどのオブジェクトを操作するとき赤くなります。そのままオブジェクトを動かしたり大きさを変えたりするわけですね。オブジェクト同士が重なってしまうと、それぞれが赤く色が変わります。「その設計は物理的に実現できませんよ」ということを知らせてくれるんです。こんな風にあたかも目の前にモノがあるかのように、実寸代の臨場感を感じながら作業ができるんですよ。

いや、ほんとこれ、未来です。

動画を見るより、実際に体感したほうが何倍もMRのスゴさが伝わると思うので、実際にMRを体感できるイベント「3D&バーチャル リアリティ展(IVR)」に行ってみることをおすすめしますよ。今日6月20日(水)から6月22日(金)まで東京ビックサイトで行われるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。


キヤノンITソリューションズ:MR (Mixed Reality)システム|概要
- 3D&バーチャル リアリティ展 (IVR) | 3D・バーチャル リアリティ業界 専門技術展

※記事内に一部誤りのある表現がありましたので、修正させて頂きました。ご指摘ありがとうございました。(6月20日 20時40分)

(鈴木康太)
 

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