太った人は減量してもネガティブな目で見られている...(米豪英)

太った人は減量してもネガティブな目で見られている...(米豪英) 1

一生懸命やせても、いくらやせても、人はずっとやせる前のイメージで見られる...

そんな悲しい実態が米ハワイ大学マノア校、英マンチェスター大学、豪モナシュ大学の調査で明らかになりました。

減量後の女性に対しどれだけ肥満に対する偏見が残っているのか? ―それを調べるため、チームでは以下3通りの女性の短い紹介文を用意し、被験者に読ませてみました。

・70ポンド(31.75kg)減量した女性

・コンスタントに太ったままの女性

・コンスタントに痩せたままの女性

その上で各女性に対する感想(どれだけアトラクティブか、など)と、世の中の太った人全般をどう思うか尋ねてみたのです。

結果は意外なものでした。調査をリードしたハワイ大マノア校のジャネット・ラトナー(Janet Latner)教授は「Obesity」の記事でこう説明しています。

 

驚くべきことに、現在痩せてる女性でも、過去の体重によって評価が分かれるのだ。今はまったく同じ身長・体重であるにも関わらず、過去太っていた人は、ずっと痩せたままの人より魅力的でない風に受け止められていた。[...]

これは昔肥満だった人に対する肥満のスティグマ(汚名、烙印)がいかに根強く残るかを示す結果であり、大幅に減量しても同じだった。肥満のスティグマはパワフルで根深く、時として肥満そのものよりも長く残るのである。

偏見の原因はなんなのか? 

調査を行った専門家らは「体重は自分の意志でかなりのところまでコントロールできる」とする社会にある、としています。というのも、調査で「肥満は自分の意志でコントロールできる」と吹き込んでから尋ねたら肥満の人に対するネガティブな態度が増長したそうなんですね。

今アメリカでは肥満が大問題なので、減量は簡単にできる、できないのは意志の弱い人、怠け者、というマスコミの刷り込みがあります。確かにそれを裏付ける調査もあるんですけど、実はその逆もあって、本人の意志ではどうしようもできない肥満もあるんですね...。肥満は敵! がんばって痩せよう! と喝を入れる余り、そっちが忘れ去られて偏見ばかりが広まってるのかも。

[Obesity via EurekAlert]

satomi(JAMIE CONDLIFFE/米版