「頭がいい人ほど盲点がある」最新の調査で明らかに

「頭がいい人ほど盲点がある」最新の調査で明らかに 1

新しいことや不確実な状況に直面すると、人間の脳は直感に頼る習性があります。そういう時はだいたい間違った答えを選んでしまいがちですが、なぜか頭がいい人ほど間違えやすい傾向にあることが明らかになったそうです。

「Journal of Personality and Social Psychology」に掲載された最新の調査によると、人は異常なほど聡明にもなれる一方、判断を必要としない単純な問題に対しては途端にバカになってしまうのだそう。これを「認知バイアス」といいます。

この研究を行うにあたって、トロント大学の研究者たちは482人の学生に典型的なバイアス問題を出題。たとえばこんな感じです。

バットとボールを買ったら合計1ドル10セントでした。バットはボールより1ドル高いのですが、ボールはいくらだったでしょう?

はい、答えは10セント。簡単ですね。

って思った方は残念でしたーーー。答えは5セントです。

もし間違えちゃった方は、たぶん計算をすっとばして直感で即答したのではないでしょうか? ちゃんと正解できた方からすれば「こんな問題なんで間違えるんだよ〜」と思うかもしれませんが、じつはこれ、ハーバード大学やプリンストン大学、マサチューセッツ工科大学でも、学生の半数が間違えてるんです。

ちなみにこの研究では「バイアス」と「知性」の相関関係についても語られているのですが、人は自分の思考にバイアスがかかっていると自覚できても、問題を上手く対処できるようにはならないそうです。しかも、知性的な人ほどダメなんですって。

それは、認知的に洗練された人たちほど盲点の範囲が広いからなんだとか。実際、様々なバイアス問題でこのような発見がされていて、きちんと熟考する人ほどミスに陥りやすいことが分かっているそうです。なんだか脳みそって理不尽...。

しかし、どうしてこんなことが起きてしまうんでしょうか?

残念ながらホントのところはまだ解明されていません。ただ、同じミスなら自分より他人のミスのほうがはるかに気づきやすいことが、研究者からも指摘されています。きっと「自分に対する知覚」と「他人に対する知覚」の違いに謎を解く鍵があるのでしょう。

この問題から逃れる方法はあるのかって? うーん、お酒を飲んで知性を鈍らるのも一つの手かもしれませんね。でも、ウォッカを飲めば万事解決...かどうかは責任持てませんよ?

[Journal of Personality and Social Psychology via The New Yorker]

Jamie Condliffe(Rumi/米版