脱サラリーマンスタイル! デジタルハリウッドと面白法人カヤックが提唱する新ワークスタイル

2012.07.16 11:00
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皆さんはフリーランスと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?

会社に行く必要が無いから羨ましい? 自分自身で営業も制作もする必要があるので、やることが多過ぎて大変? 羨ましい面もあるものの、それを上回る大変さのイメージで、憧れてもなかなか足を踏み入れることができない世界ですよね...。

そこで今回、クリエイターを育てるスクール「デジタルハリウッド」が、「面白法人カヤック」とコラボしてそんな状況を打破しようと、新しい取り組みを始めると聞いたので、話を聞きに行ってきました。将来フリーランスのクリエイターになりたい、という方は必見ですよ!
 

 

SNSの登場によりフリーランスを取り巻く環境にも大きな変化が...


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面白法人カヤックの林さん(左)と夏目さん(右)


ギズモード(以下ギズ):それでは宜しくお願いします。まず「面白法人カヤック」とはズバリ何かを教えてください!

面白法人カヤック夏目さん(以下カヤック夏目):ズバリ、「日本一面白い会社」です(笑)。試しにGoogleで検索してみてください。1位に出てくると思います。私たちはWeb制作会社で、ユニークなコンテンツを作っています。漫画やアニメを使ったコンテンツや広告キャンペーンが多いのが特徴ですね。

 カヤックではカヤックスタイルというものがあり、それはつくる時の姿勢を表現していますが、そのひとつに「マンガっぽい」というのがあります。例えば「こいつダメダメだけど必殺技が使える」とか「ちょっとピンチな時もあるけど仲間と乗り越えていく」みたいな。そういう風につくっていきたいと思っています。採用ページもマンガっぽいので是非見てみてくださいね! とにかくみんな面白いものが好きで、面白く働くことを大切にしながら、日々業務に励んでいます。

ギズ:確かに楽しみながら働くって、すごくステキなことですよね。カヤックの林さんは入社される前はフリーランスで活動されていたとお聞きしましたが、当時と今のフリーランスで違う点などあれば教えてください。

20120710dh_k4.JPG面白法人カヤック林さん(以下カヤック林):コミュニケーションという点において、私が入社する前のフリーランスの人って、クライアントの営業さんと話をするぐらいで、他の人との繋がりって全然なかったんです。あまりコラボしないというか。営業の方と私の「1対1」の関係でしかなかったんですよね。

 それが今ではSNSやノマドカフェなどを通じて、グループやチームなど、ネットワークを作りやすくなりました。そういったバックアップがあるので以前よりは気軽にフリーランスになれるような気がしますね。昔みたいに「一人でなんとかしなきゃ!」というのが軽減されたと感じています。
 
ギズ:なるほど、では以前ほどの障害はないということですね。デジタルハリウッドさんとしてはいかがでしょうか。

デジタルハリウッド(以下デジハリ):まさに今、林さんが仰った通りです。FacebookなどのSNSが発達していくことで、私たちの生活スタイルにも大きな変化をもたらしていると同時に、フリーランスでお仕事をされるクリエイターの方への影響もとても大きいものだと感じています。

人脈も作りやすいですし、働きやすい環境に進化していっているのかなぁ、と思います。


フリーランス育成プログラム


ギズ:2年程前に「あえて就職せずにフリーランスになる理由」についてデジハリさんにインタビューさせていただきましたが、なぜ会社であるカヤックさんとタッグを組むことになったのでしょうか。今回の「2年間の収入保証! フリーランス育成プログラム」の概要とともに教えていただければと思います。

デジハリ:それではまずフリーランス育成プログラムの概要から説明させてもらいますね。

2011年にリニューアルされた本科デジタルコミュニケーションアーティスト専攻の受講生限定のプログラムで、在学しながらカヤックさんのもとで実務経験(アルバイト)や卒業制作を指導していただくことができるというものです。

簡単に特徴を説明させていただきますと、

・本科在学中にカヤックにてアルバイトとして働くことで実務経験を積むことが可能
・本科在学期間中にカヤックの特別講義を受講することが可能
・カヤックのフリーランス支援「2年間の収入保障制度」の採用へ挑戦できる

があります。

 デジタルコミュニケーションアーティスト専攻では、専攻名に「アーティスト」とついているとおり、従来の「就職」を目指すのみだけではなく、一人のアーティストとしてすぐにでも独り立ちできる人材育成を試みています。実際に入学する方も、良い意味で目立ちたがり屋が多いのです。漠然とでも、面白いことをやりたい、人が好きでフットワークも軽くコミュニケーション力が高い、というのは、フリーランスで仕事をしていくには必須の要素ですから。

 実際、クラスの催しをやると全員が司会に立候補したり、用意されたものに飽き足らず、自主的にイベントや勉強会を開催したりしていますよ。ただ、目下の目標として、まだまだ就職を目指している受講生が多いことも事実なんです。

 在学中から将来独立を目指す意識を高めるためにはどうしたらいいのだろうか? より実践的なカリキュラムにするためにはどうするべきだろう? と考えていました。そこでカヤックさんにご相談させていただき、今回の取り組みが実現したんです。

 
ギズ:この話をデジハリさんから聞いたとき、どのように感じられましたか?

20120710dh_k3.JPGカヤック夏目:固まった案を貰ったというよりは、何か一緒に面白いことをやりたい、お互いにとって有益な何かをしたいと、一緒にブレストしていったんです。

 カヤックでは「つくる人を増やす」という理念を大切にしており、その辺りで両者の展望が合致しているかと思います。

デジハリ:制度の流れは、デジタルハリウッドに入学して、Webデザインやインタラクティブなコンテンツやサービスを作れるようになった後、在学中の実務経験を経て、カヤックさんに入社して、独立の準備をしていく、という感じですね。

 実は現在の在校生もこのプログラムに該当しているので、早ければ来年には、この制度に挑戦する卒業生が出てくると思います。

カヤック林:会社の良さって、失敗などもフォローし合えるところだと思うんです。フリーランスではそうはいかなくて、1つの失敗により大きなダメージを受けるかもしれません。そういった意味でもカヤックでしばらく働いてもらうというのは、独立前の準備をする期間として貴重なステップになるんじゃないかなぁって思っています。


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こちらがカヤックのオフィス。席は1人1つで、自由に組み合わすことができて、長机にしたり、丸くしたり、全員同じ方向を向いてみたり。変幻自在なんだとか。


ギズ:ではカヤックさんではどのような人材を求めていますか?

カヤック夏目:やっぱりものづくりが好きな人。授業以外で何を作りましたか? とよく聞きますね。そういうものづくりが好きな人ってカヤックでは楽しく働けると思います。

カヤック林:そうですね。楽しく仕事ができるのか、というのをカヤックでは大切にしていますね。何かオリジナリティがあって、この人が入ったら新しい何かが起きそうだな、というのを感じられる人を選ぶようにしています。

カヤック夏目:極端な話、あまり技術力がなくてもラーメンをすごくおいしく作れる人がいたら、ラーメン屋の部署を作っちゃうかもしれません(笑)。

ギズ:それではこの制度を最長2年間としている理由は何かあるのでしょうか。

カヤック夏目:私たちは変化をすごく大事にしています。カヤックでは2年で色々変えることが多いです。例えばコーポレートサイトとか。できるだけ早いスピードで変化を生んで欲しいと考えています。

ギズ:なるほど、プロジェクトなどチームでの成果が計りやすい期間なんでしょうね。短くてもダメだし、長過ぎてもだれてしまうというか。


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ペンギン(?)型のデスク兼椅子があったりします。


デジハリはFacebookを有効活用


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ギズ:デジハリさんでは卒業された学生さんへのサポートなどはされているのでしょうか?

デジハリ:フリーランスの方を対象とした「スマートワーク」という新しいサービスがあります。フリーランスの方に登録していただいて、企業からの案件とマッチングをしてお仕事を紹介していくというものです。

 また、デジハリでは学生全員にFacebook上にある各々のクラスのコミュニティに入ってもらっています。そこでは、授業の課題を提出してもらったり、作品を投稿したり、わからないことを質問してみんなに聞いたり、講師や教務スタッフ、OBも混ざっているので毎日溢れるぐらいの情報でにぎわっていますよ。

 クラス、分野が違っても同じ目的の人と知り合りあえて、卒業後もずっと繋がっていられる環境は特にクリエイティブ業界を目指すフリーランスの人には価値があると思います。デジタルコミュニケーションアーティスト専攻がリアルな授業にこだわるのはその1点なんです。知識を身につけるだけならEラーニングでもいいかもしれませんが、学校に集まることで知り合える同志がいるのは重要なことだと考えています。


デジハリとカヤックはイベントもやっちゃいます


ギズ:7月19日にイベントを行われると聞いたのですが、そちらについて教えて下さい。

デジハリ:今回の取り組みの内容に関しての説明はもちろんのこと、質疑応答などもワークショップ形式にして、イベントだけどみんなでアイディアを出し合い、コミュニケーションが生まれるような場にしたいなと考えています。現役のデザイナーさんや人事さんから直接話が聞けますので、これから通学される、またしたいと思われている人にとって、ありのままの声を直接聞くことができ、大変貴重な経験になるのではと思っています! まだ秘密(?)ですが、実は、8月下旬に「カヤック流特別講義」を行ないます。こちらは在学生向けの授業ですが、オープンな授業にして、一般の方(入学検討者)も参加できるようにしたいと思っています。

カヤック林:上から目線で話している感じにならないかどうかが心配です...(笑)

カヤック夏目:こうやってこれからデジハリさんに通学される、したいと思われている方の声を聞くことができるというのは、僕たちカヤックにとってもすごく貴重なんです。僕たちは常に新しい変化を求めていますしね!


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壁近くに貼られた金網で売り上げを可視化したりと仕事を楽しむための工夫が。


ギズ:それではイベントに来られる方へのメッセージ等をお願いします!

カヤック林:今回のイベントを通じてものづくりがもっと楽しくなってほしいし、興味を持ってもらったり、何かのきっかけになればいいと思っています。是非気軽に来て下さいね!

デジハリ:正直なところ毎週イベントを開催したいぐらいなんですけどね(笑)。それはさておき、今後に繋がる何かが見つかるかもしれませんし、本当に貴重な体験になると思います。是非ご参加ください!

ギズ:今日は興味深いお話を有り難うございました!(イベントの申し込みはこちらでできますよ)


インタビューを終えて


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インタビューで皆さんが仰ってましたが、昔と比べて、フリーランスの方を取り巻く環境は変わっているようです。SNSで他の人と簡単に繋がることができますし、今回のような独り立ちをサポートしてくれるプロジェクトもあるし。

ちょっとでも、「独り立ちしてガンガン活躍していきたい!」と考えているのならこれは大きなチャンスですよ。もしかしたら夢への近道は、意外とすぐそこにあるのかもしれませんね。


[ デジタルハリウッド - フリーランス育成プログラム ]
[ 面白法人カヤック ]

(河原田長臣)
 

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