伸びる電気回路ついにできました

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曲げ曲げ携帯で驚いてちゃいけない...伸び伸び回路、ですか!?

ゴムのように伸縮自在な伸縮性エレクトロニクスと言えば、2008年にはイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校が「曲がるシリコン回路」を開発し、2011年にはスイス連邦工科大学ローザンヌ校ナノスケール・エレクトロニクス・構造研究所(LANES)がシリコンではなくモリブデナイト(輝水鉛鉱)を使った伸縮自在な回路を試作しましたけど、このほど韓国科学技術院(KAIST)とノースウェスタン大学マコーミック工学応用科学大学院、大連理工大学などの研究チームが開発したのは、なんと従来技術の4倍に伸びるリキッドメタル入りポリマーの新素材です。

今の回路は固形で、曲がっても少々曲がる程度。これが何倍にも伸びたら医療等いろんな分野に応用が効くということで、伸縮性エレクトロニクスは長年エンジニアの熱い視線を浴びてきているわけですが、問題は大体の導電性の素材は伸ばすと材料特性が変わること。それも普通は何十倍、何百倍のペースで導電性が落ちてしまうので、基本的に使い物にならないんですね。

でも今回チームが開発した新素材は、元のサイズの何倍にも伸びるという特性のある多孔質ポリマー「ジメチルシロキサン重合体」の細孔の中に「EGaIn」というリキッドメタルを入れたものなので、死ぬほど伸ばしても電流は常にムラなく流れるんでございますよ。

「Nature Communications」の記事によれば、2倍に伸ばしても導電性は落ちなくて、従来造られたどの伸縮型の電導体よりも4倍長く伸び~る超素材...とのことです。

いや~4倍ってすごいですね。みなさんだったら何に応用します? 

[Nature Communications via Science Daily]

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Jamie Condliffe(原文/satomi)