これは妙案? 人口火山灰を空に放出して地球を冷やす壮大なプロジェクト

これは妙案? 人口火山灰を空に放出して地球を冷やす壮大なプロジェクト 1

節電の夏の救世主に?

ちょっとスケールが壮大すぎて、他の面で地球環境に悪影響は及ばないのかが心配にもなってきますけど、英国王立協会工学物理科学研究会議などが全面サポートする「SPICE」プロジェクトのアプローチは、意外にも人工的に火山灰を空に撒き散らし、太陽の光が地表に届く前に跳ね返して気温の低下を図るという驚きのアイディアですね。これが温暖化問題の究極の解決策になるとの触れ込みですよ...

英オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、レディング大学、ブリストル大学からの研究者チームが携わるSPICEの要となるのは、地上から20kmもの高さに上昇した超巨大な気球の存在です。海の上に浮かぶ母船から上空へとパイプがつながっており、次々と火山灰を模した人工の化学物質が吸い上げられては雲のように散布されていきますよ。まるで空の上に火山が出現するかのようなイメージなんだそうです。

すでにSPICEでは、まずは化学物質ではなく、なんら地球環境に影響がない水を用いた散布実験を繰り返し、上空1kmのミニスケールでの検証が進められている模様で、今後数年以内に本格的な運用を視野に入れたプロジェクトのスケールアップが目指されているみたいですね。さすがに火山噴火を人工的に作り出すかのようなコンセプトへの反対意見は少なくないようですが、これでググンと夏の気温が下げられるなら歓迎という流れになっていくことだってあったりして~。

The Guardian via PhysOrg

Kristen Philipkoski(米版/湯木進悟)