【祝・米Giz10周年】Gizmodoはこうして生まれた

【祝・米Giz10周年】Gizmodoはこうして生まれた 1

米Gizmodoは、今週10周年を迎えました。おめでとう米Giz、これからもよろしくね。10周年を記念して、Gizmodoがどうやって生まれたのかが語られていたのでご紹介します。

Gizmodoは、ピーター・ロハス氏の手によって生まれました。ロハス氏はGDGTの共同創設者であり、Gizmodoだけでなく、Engadget、Joystiq、RCRD、LBI等たくさんのブログのクリエイターでもあります。

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その昔、Gizmodoがまだない時代があったのだ。インターネットの原始時代ではなかったが、たった10年前のあの時、テクノロジーに特化したブログというコンセプトは実に物珍しいものだった。これは、ピーター・ロハスという男がどうやってそれを始めたか、というお話。

2001年の夏、僕は貧乏で仕事のないテック系ライターだった。テック系ビジネス誌Red Herringの編集の仕事を首になったばかりで、僕の人生は崩れかけていた。そこで、サンフランシスコからニューヨークへ引っ越すことを決めたんだ。

長くなりそうな話をまとめると、つまりは仕事クビになって引越したのを機に、ロハス氏はGizmodoというブログを始めることにしたわけだ。Gawker Mediaの創始者であるニック・デントンと10年ほどビジネスを共にした今、ロハス氏にこのサイトと彼の人生について、いくつか質問をぶつけてみた。

Q:2012年、あの時と同じひとりの若い男として何をしたいですか? もし2002年のあのGizmodoが今始まっていたとしたら、果たして成功すると思いますか? もし成功するとしたら、何が必要ですか?

ピーター・ロハス(以下PR):環境があまりに違いすぎて、もし今Gizmodoを始めたら何をするか、正直わからないな。Gizmodoが当時特別だった理由は、周りにすでにある他の何とも違っていたからだ。今日のテック系ニュースの形に大きな影響を与えた、そのためには似た様な中でどうやって差別化して抜きでるかを考えなければいけない。

そもそも、なぜブログが大きな注目を浴びたかというと、誰でも簡単にオンラインで自分が書いたものを公開できる、ということを可能にしたからだ。もう忘れているだろうけど、それまではシンプルなことでもオンラインで何かを公開するのは実に面倒なことだった。僕がRed Herringで編集をしていた時、何百ドル何千ドルとかかったCMSは、現在無料で手にはいる仕組みよりも劣っていただろう。

ブログは、出版を民主化した。それがGizmodoが特別であった理由のひとつだ。数年テック系ジャーナリストとしてやってきて、ある日突然全て僕ひとりでやることになった。(初期のGizmodoは、記事を書いていたのは僕だけだった。)つまり、テクノロジーのことを、人が望むようにではなく、なんでも自分の好きなように書く事ができたんだ。編集の人間と何故これをこう書いたかと揉めたり摺り合わせたりする必要がなかったのだ。どんなガジェットでも僕の視点で書き僕が面白いと思ったニュースを記事にすることができた。さらに、僕ひとりで他の編集プロセスがなかったから、どこよりも素早くニュースを公開することができた。

10年たった現在、今述べた様なことは当たり前だと思われているし、それは素晴らしいことだ。しかし、同時にガジェット系ブログを今始めるというのは、何も面白みのないことになった。若くてお金のないライターがブログを始めるなんて現在では容易く想像ができることだし、毎日実際起きていることだろう。それと同じ様に容易に想像できるのは、ガジェットを扱うニュースサイトは事足りている、ということだ。現在、Gizmodoのようなサイトはかつてのように誕生を必要とされていない。(今では想像しにくいが、かつてはこんなサイトは考えられない時代があったのだ。)今はどうだ、何千というサイトが同じニュースを扱っている。この中で、新たにテック系サイトを始める必要は全く感じられない。あるとしたら、今まで誰もしたことがないような全く違う何かを取り入れる場合だけだろう。しかし、もし僕が今Gizmodoを始めるとしたら、きっと何かアイディアを考えてなんとかするとは思うけどね。

Q:ライター/編集として、最も気に入っているGizmodoの記事は何ですか?

PR:お気に入りはピンとこないけど、Gizmodoで最初にバイラルに乗ったのはUSB接続の歯ブラシの写真だったな。口の中に入れる歯ブラシがUSBで、パソコンと人が繋がっているという写真には、どこか真新しい突き抜けた馬鹿馬鹿しさがあったんだろうね。これがきっかけで、僕は、日々のニュースと非常識な何かをミックスしてもいけるってことがわかった。

Q:最後に、ロハス氏がGizmodoを去ってから何が変わったと思いますか? 良いこと、悪いこと。今でもGizmodoを読んでいますか?

PR:そりゃ、もちろんGizmodoとは何年もなかなか複雑な関係にあるよ。でも、自分が作り出し時間を費やしたものを気にしなくなるっていうのは難しい話だ。正直、このサイトの一端を担っていることを誇りに思う。僕が去ってからも、編集部やライターが僕が考えた以上に大きく成長させていってくれているのは、実に幸運なことだと思う。

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米Giz、おめでと!

そうこ(Gizmodo 米版