自分の大切な時間、何でもかんでも撮影してない?

自分の大切な時間、何でもかんでも撮影してない? 1

じつは先日、ジョーンズビーチでSystem of a Down(以下、SOAD)のライブを観てきました。私は、オープニングアクトのDeftonesをiPhoneで撮影するのに夢中。ずーっと写真やビデオを撮ったりしてました。ところが途中で激しい雷雨に見舞われ、まだSOADも出演していないのにライブが中止になりかけたんです。iPhoneは水に濡れてしまい、一時的にカメラ機能も使えなくなりました。

私はiPhoneをしまい、ステージ前から大きなテントの下に避難(嵐が止むまで、照明をはじめ様々な電気機器には安全上の問題がありそうでした)。結局、最後にはSOADのライブも行われ素晴らしいプレイを見せてくれたのですが、その間、ほとんどiPhoneをしまったままでした。それは、iPhoneが水に濡れて壊れたからでもなければ、壊れる心配をしたからでもありません。自分が最前列というありえない席にいたのに、Deftonesのパフォーマンスをずっと3.5インチのスクリーン越しに見ていたことに気づいたんですよね。彼らの汗が自分の髪にかかるほど近くにいたのに。そして、そもそも私が最前列にいた理由はDeftonesのためだったのに。

写真は自分がコンサートの様子を覚えておく手段でしかありません。しかも、適切な手段ではないのです。もっと、間近で見れるアーティストの迫力や、イベントの規模の大きさを覚えておくべきですよね。写真ならFacebookで誰かが撮ったやつを見ればいいでしょうし。

デジタルで何かを記録する機会はたくさんあります。出産とか誕生日とかね。でも、バンドのライブ演奏を観るときに大事なのは、バンドの「ライブ演奏」を「観る」こと。写真なんか撮ってる場合じゃないですね。

Molly Oswaks(Rumi/米版