脳自浄の謎解明。実はトイレ流すみたいな仕組み

脳自浄の謎解明。実はトイレ流すみたいな仕組み 1

トイレの話の続きってわけじゃないのだけど...脳の自浄もトイレを流すのにちょっと似てるんだそうですよ?

脳もお掃除は必要です。いや、雑念を洗い流す...という意味じゃなくて...脳も他の臓器と同じようにゴミ(老廃物)は出ますからね。

でも体の残りの部位ならリンパ系(排泄物をろ過して体外に運ぶ働きをする)が通ってますけど、脳には通ってませんよね? いわばゴミ収集車がこない離村。「体全体のリンパ系を図で見ると脳のところだけ空白なんだよね」と神経科学者ジェフリー・アイリフ(Jeffrey Iliff)氏もワイヤードに話してますが、脳は密閉された小部屋...。

リンパ管が通ってないならゴミ出しはどうしてるの? 血管のところまで脳脊髄液がじわじわ染み出てるの? ドバッと流れてんの? なんせ頭蓋をバックリ開けると中の圧力がグ~ジャグジャ。確かめようがありません。脳自浄のメカニズムは長年謎に包まれてきました。

が、ロチェスター大学医療センターが新技術を駆使して行ったマウス実験で、実は脳に老廃物を洗い流す、ややトイレっぽいメカニズムが備わってることがわかったんです。血管の外の辺りを狙って液を文字通りポンプ注入し、不要なゴミをジャーッと流していたんですね。

実験では放射性トレーサーを使って脳内の液体の流れをモニターしました。するとマウスの脳には細胞外空間があって、そこを通って脳脊髄液が老廃物を遠くに洗い流していることがわかったんです。チームではまた、そういう細胞外空間のないマウスは健常のマウスに比べ、老廃物(アルツハイマーの原因になるアミロイドタンパク質もここに含まれる)を除去するスピードが70%遅いことも実証しました。成果はScienceに掲載中

研究で明らかになった点も興味深いけど、この種の研究が将来どう役立ってくるか考えると余計にワクワクしますね。理屈の上では、ジャーッと流す液の勢いを上げてやればパーキンソン病やアルツハイマー病といった病の原因になる憎たらしいジャンクを一掃できるかもしれないってことなので。

[Science via Wired]関連:ナショナルアジオグラフィックス日本版

Jamie Condliffe(原文/satomi)