【レビューモード】13インチクラスで875gの衝撃。LaVie ZはNECの意地とプライドを見せられるか?

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世界最軽量。

最近ウルトラブックというジャンルが人気ですが、主な売れ筋は国外メーカーに集中しているイメージがあります。国内メーカーでも数社からウルトラブックは発売されていますが、どうしても価格競争でいま一歩及ばずといった印象でしょうか。「セカンドのモバイルとしてはそれほどお金を掛けたくない」っていうコストパフォーマンスを求めるのは、間違いなく正義だと思います。

でも、コストパフォーマンスという最大の評価点を覆すかもしれない。そんなウルトラブックがNECより発売された「LaVie Z」です。スペック的には同世代のウルトラブックと同じレベルですが、その武器は13インチサイズで900gを切るという、驚きの軽さ! 先日NECの直販サイトで注文したLaVie Z(直販モデルのLaVie GタイプZ)がようやく届いたので、その使用感などをお伝えしていこうと思います。

なお、スペック的なベンチマークはすでに色々なメディアで公開されているので、「使った感じこうだったよ!」っていうレビューとなっている旨をご了承ください。

LaVie Zとはどんなパソコン?

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NECから発売された、ウルトラブックと呼ばれる規格のノートパソコンです。CPUにCore i5/7が、メモリは4GB、ストレージはSSDで128GB/256GB。液晶ディスプレイは13.3型のLED液晶となっており、解像度は1600x900。ハードウェア的なスペックはこのようになっています。

特にコレに関しては平々凡々なスペックで、ウルトラブック規格の他製品とほぼ同じクラスと言っても良いでしょう。つまり、日常作業においては特にストレスを感じなく快適に使えるレベル。っていう感じです。

しかし特筆すべきは、その軽さ。本体重量なんと875g。牛乳パック1本より軽いんです!

どのくらい軽いパソコンなの?

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LaVie Zは13.3型液晶を搭載したウルトラブックですが、同じく13インチウルトラブックのソニー「VAIO Tシリーズ」やASUS「ZENBOOK UX31E」が1.4kg程度。ウルトラブックとは違うけど中身はほぼ一緒なMacBook Airの13インチモデルで1.35kg程度なので、ライバル機種よりも遥かに軽いということになります。言ってしまえば、MacBook Airの11インチモデルよりまだ軽い!

実際手に持ってみると、その軽さはまさに衝撃的でした。最初「あれ? これバッテリーパックはまってないのかな?」と本体底面を見てしまうくらい。875gというのはそのくらいの驚きがあります。

デザイン

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デザインは最近はやりのシルバーで統一された筐体です。天板のNECロゴ、フロント側面のLaVieロゴもおとなしく自己主張弱め。スタイリッシュと言っても良いシンプルなデザインは評価できるポイントだと感じました。

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本体サイズは313(W)×209(D)×14.9(H)mm。MacBook Air13インチと並べてみると、薄さではMacBook Airの方が勝ち。大きさはMacBook Airよりも一回り小さく仕上がっています。

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左側面はSDXCカードスロットと排気口。SDカードを挿入しても出っ張らず、ほぼツライチになるので持ち運びでも安心。この辺の気配りは流石ですね。追加ストレージとしてSDカードを挿しておくのもいいかもしれません。

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右側面にはUSB3.0、USB2.0、HDMI、電源ソケット、イヤホンジャックが集中しています。

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キーボード部は本体と同系色で全体のデザインとマッチしています。キーピッチは18mm、キーストロークは1.2mmとなっており、押し心地はやや軽めで、カチャカチャした感じ。この辺は好みがわかれるところですが、個人的にはもう少し重めのタッチが好みかも。しかしこれはあくまでも個人的な好みなので、マイナス要素には繋がらないと思います。

なお、キーボードの設計にも軽量化のテクノロジーが詰め込まれているようですね。

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タッチパッドは新設計のボタン一体型。質感はちょっとザラついています。こちらも個人的な感想だとちょっと微妙。理由は後述します。

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背面には軽量化の鍵となった、新素材のマグネシウムリチウムが採用されています。見た目や質感はフロントパネルなどのマグネシウム合金と変わりませんが、マグネシウム合金と比較するとその比重は75%だとか。爪で叩いてみると、カツカツっとかなり軽い音がします。

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液晶は光沢タイプ。映り込みは強めで視野角はやや狭め。また青みが強いのが特徴です。かなり青く、思わず調整したくなるレベル。

パフォーマンス

冒頭で述べたとおり、いろいろなところでいろいろなベンチマークが測られると思うので、コチラは割愛します。ITmediaのこの記事にて詳細なベンチマークが取られているので、そちらを見ていただけるといいかもしれません。

バッテリー駆動時間は公称値で8.1時間。1時間で約80%まで充電できる高速充電にも対応しています。「BBench」で測定してみたところ(ベンチ条件は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」および「10秒間隔でのキーストローク」。電源プランは標準のままで、ディスプレイ輝度は最高値にした状態)、4時間5分でパワーオフに。

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ちょっとこれは心もとない数値ですが、測り終わった後に電源プランの「eco」を発見。おそらくこちらにすれば公称値までとはいかないにせよ、6時間くらいは持ってくれそうな予感がします。

付属ソフト

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直販モデルと店頭モデルではやや付属ソフトに違いがありますが、メーカー独自の機能はおそらく共通。ネットワーク系ソフトに面白いものがあり、例えば「Network Duet」ではLaVie ZのSSDの一部を他のPCと共有して、ネットワークでのデータ送受信を手軽にしたり、「光ディスクドライブ共有設定ツール」では他のPCの光ディスクドライブを利用できるようです。

また、DLNAにも対応していたり、VALUESTAR W/Nで録画した番組や放送中の番組をネットワーク経由で視聴できる「SmartVision/PLAYER」などの機能も。家の中の好きなポジションでエンタメ要素を楽しめるのは、環境が整っている場合には魅力的な機能かもしれません。

LaVie Zのよいところ

「軽いよ、ぜんぜん軽いよ」ってのは他のメディアでも散々騒がれてるでしょうし、もうありきたりな話なんでしょうが、本機の魅力はこの1点に集約されると思います。ライバル機たちよりも400gほど軽い

1.3kg~1.4kgクラスの13インチでも、それ単体で持ち運ぶだけなら重量はさほど気にならないかもしれません。しかし、カバンの中に入れて移動するとなると、やはりそこに手帳、財布、モバイルバッテリーなどなどが混ざってきますよね。いろいろコミコミにするとどうしても2kg超えは確実。でも、こちらなら同様の構成で1kg台をキープできる。

これはおそらく日々のモバイルでの負担を軽減してくれるに違いないと思います。

LaVie Zのここが残念

タッチパッドが残念! 表面は他の筐体部ほどではありませんが、ザラザラ感があります。タッチパッドとしてはザラつきすぎな気がしてなりません。大げさに言うと指がすりおろされる感覚。毎日数時間、これを触り続けていたら指の皮剥けちゃうんじゃないかな? 保護フィルム(この場合指を保護する目的ですが)が欲しくなりました。

また、タッチパッドの感度、クリック感も残念です。マルチタッチに対応していますが、ややピーキーな操作感。右手の人差指でポインタを動かして、左手の親指でパッドを押し込んでクリックしようとすると、かなりの頻度で左手親指のタッチに反応してカーソルがブレます。タッチパッドのユーティリティで微調整ができますが、今のところ最適な設定は掴めていません。

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他社製品との比較はあまり良くないのは承知の上、あえて比較させてもらうと、同じスタイルのタッチパッドを採用しているソニーのウルトラブック「VAIO Tシリーズ」や、MacBook Airなどでは上記の両手を使ったクリック操作でもポインターの誤動作は生じなかったため、正直かなり残念です。軽さが武器なので、マウスを持ち運びたくない。しかし、このタッチパッドをメインに使うのは正直辛く感じてしまいました。

あと、USBポートは2つとも3.0で良かったんじゃないかなぁ。

LaVie Zは買いなの?

メイン機を1台持っている状況で、モバイル専用としてもう1台。と考えるのであれば、非常に心強い1台です。カバンに入っていることを忘れる......。というと言い過ぎですが、この軽量さはモバイルでの快適さに直結しているのは明らかです。まさか1kgどころか900gも切ってくるとは、NECの意地とプライドを見た気がします。

スペックは標準的で、お世辞にも安いとは言いがたいLaVie Zですが、直販サイトで最小構成だと11万円ほどで購入可能。モバイル専用マシンと割り切るのであれば、悪くはない選択肢なのではないでしょうか? 外にガンガン持ち運んで、外でガンガン仕事したい! というニーズを満たすためには、極まった性能です。

ただし、軽さを重視し過ぎた結果、一部の機能の完成度が疎かになってしまった感も否めません。しつこいようですが、タッチパッドの精度は残念なところがあるので、まずは店頭で実際に触ってからジャッジしてみることをオススメします。

Lavie Z[NEC]

(小暮ひさのり)