インド人もびっくり。サムスンと招待ブロガーがIFAでトラブル...その顛末とは

インド人もびっくり。サムスンと招待ブロガーがIFAでトラブル...その顛末とは 1

もしも海外でトラブルに巻き込まれて、お金もないのに「自腹で国に帰れ」と言われたら?

え、そんな悪夢みたいなこと起こらないって? ...起こるんですね、これが。先日8月31日から9月5日までドイツのベルリンで開催されていたIFA 2012をめぐり、サムスンがブロガー2名を脅したとThe Next Webが報じています。

今回のトラブルに巻き込まれたのは、月間1,500万UUの読者数を誇るインドのモバイル情報ブログ「Unleash the Phones」のクリントン・ジェフ(Clinton Jeff)さんと、匿名希望のブロガー。

ジェフさん曰く「自分たちは最もインディペンデントなブロガーであり、サムスンのプロモーション活動を行うつもりはない」と同社に対して事前に明言。そのうえでサムスンが航空券・宿泊代を負担すると申し出たことには驚いたものの、招待を受けることにしました。

ところが、招待メールには「レポーターとプロモーション担当、どちらの立場で参加したいか」と書かれていたそう。ジェフさんは「レポーターとして参加できなければ、今回のオファーは受けない」と強調します。

The Next Webによると、サムスンの要求は決して特別なことではなく、同編集部でも航空券や宿泊代込みで招待された場合、イベントを通して特定のブランドについてのみ報じるケースはあると書いています。

さてさて。IFAの開催が近づくにつれ、ジェフさんたちは洋服のサイズを訊かれるなど、いくつかおかしな点に気づきます。しかし、プロモーション活動には従事しないとはじめに主張していたこともあり、どこか安心していたのかもしれません。

事件が起きたのは、ベルリン到着後。

「オリエンテーション」に呼ばれた彼らは、イベント期間中、毎日サムスンのユニフォームを着て報道陣に製品紹介するよう命じられます

「もう本当にぞっとしたよ。出発の1ヶ月前から、IFAに行く目的はGalaxy Note 2の発表を取り上げるためだと何度も念を押していたんだ。些細な点にも逐一注意を払っていたし、変更点があれば毎日教えてもらうようにしていた」

ジェフさんは「自分たちは製品のデモンストレーターとして来たわけではない。その合意を得た上でベルリンに来たのだから、サムスン以外の製品も取り上げるつもりだ」ときっぱり伝えます。これに対し、サムスンも「少し検討する時間がほしい」とのことで、二人はしばらくスターバックスで待つことに。

すると、事態はとんでもない方向へ転がっていきます。

「サムスン・インディアから電話がきて、ユニフォームを着てこのイベントに参加するか、この電話を切った瞬間からホテル代と帰りの航空券を自腹で負担するか、どちらか選べと言われたよ...。

数分後、またサムスン・インディアから電話がきて、6日のフライトはキャンセルしたけど1日に帰国させてやると言われた。ただし、少なくともお披露目イベントではサムスンのブランドTシャツを着用し、この件についてはブログに一切書かないという条件に応じた場合のみだとね」

インドの通貨は弱く、さらにジェフさんはサウスデリーで高い家賃を払っていたため、自腹でなんとかするだけの金銭的余裕がありません。チケットを人質に取られたジェフさんたちは「一言でいうと、ハメられたのだ」とThe Next Webは伝えます。結局、ほかの会社が彼にホテルと帰りの航空券を提供してくれたそうですが...なんだか物騒な展開ですね。

ちなみに後日、サムスンは謝罪メッセージを発表。曰く、今回の件はブロガー2名とSamsung Mob!lersのコーディネーター間における「誤解」が原因であり、サムスン自身はブロガーの独立性を尊重しているとのことです。

この謝罪メッセージは事前にジェフさんにもメールで共有されていますが、そのメール内でサムスン担当者は「ブロガーもSamsung Mob!lerメンバーも、私たちのスポンサードイベントにいらしたゲストの皆さまには、サムスン製品について自由に語っていただきたいと考えています。決して、サムスンについてポジティブな意見を書くよう義務づけるものではありません」と付け加えています。

[The Next Web]

Eric Limer(Rumi/米版