生きるために逆さまになった女性の話

生きるために逆さまになった女性の話 1

生きるためには逆さ、だ。

ネタ元のDiscoverで面白い話が紹介されていました。生きるために逆さまで運ばれた女性のお話。実話です。女性に何があったのでしょうか。

逆さまになった女性の名は、メリー。逆さまの状況を解説してくれたのは、心臓電気生理学者のルイス・F・ジャネイラさん。メリーさんは、完全心ブロックを煩っており、それが原因で心臓の動きが著しく遅くなるという症状が起きていました。(メリーさんの心臓の鼓動は1分間に40回程度。60-80回が普通と言われています。)心臓の働きが遅いと、意識を失ったり発作が起きてしまいます。故に、彼女にペースメーカーを埋め込み生活していました。が、ある日問題が...。

異変に気づいたのは、メリーさんの夫。気を失っているメリーさんを見つけ抱きかかえると、彼女は目を覚ましました。が、彼女を立たせるとまた気を失ってしまうという謎の状態に。起きる、立つ、気を失うを繰り返す状態から、夫は、彼女が意識を保つためには、逆さまの状態にしておくしかないと判断。なぜこのような状態になったのでしょうか?

原因はペースメーカー。なんと、右心室に繋がるペースメーカーが外れており、どういうわけか体が逆さまになっていると、ペースメーカーがまた接続し心臓に働きかけることができるという状態になっていたのです。

ペースメーカーは、心臓に電子インパルスを送ります。その監視役ともなるチップは心筋に直で埋め込まれています。が、めちゃくちゃレアなケースとして、極稀にそのチップの位置がずれてしまうことがあるのだそうです。メリーさんの場合がそれで、体を逆さまにしていないと接続されず心臓に電子インパルスを送ることができない状態になっていたのです。結果、メリーさんはチップを再度接続するために手術を行うことになったのでした。が、もちろん手術までは、意識を失わなようにするために逆さまになっていなくてはいけなかったわけです。

いやはや、無事で良かったですが、逆さまじゃないと気絶してしまうなんて、そんなコメディのようなことが現実でおこるのですね。やはり、事実は小説より奇なり...。

[Discover via BoingBoing]

そうこ(Casey Chan 米版