完全自動運転の車が切り開く未来...いよいよカリフォルニアでも路上走行テストを開始

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いつか日本へもやって来るのかな?

人間のドライバーがハンドルを握って運転していなくても、もう完全自動操縦システムによるロボットカーが目的地へと安全に連れて行ってくれる...だなんて、まさに夢のような話にしか聞こえないかもしれませんけど、すでに米国ではグーグルが以前から本格的なテストを開始していますよ。そしてこのほど、比較的車の少ないエリアのみならず、とうとう新たに大渋滞が日常茶飯事の都市部にまで進出してきちゃうそうです!

 

サイエンス・フィクション(SF)の世界が明日は現実になるということを、いままさに我々は目の当たりにしているところだ。

そんなふうに喜びのコメントを発表しながら、米国カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事が、完全自動運転式の車の公道走行を許可するSB1298法案に署名しましたよ。人間のドライバーが同乗しないスタイルでの完全にロボットシステムのみの自動車走行テストまでは、まだ許可されていませんけど、いつでも緊急時には人間が運転を代われる状態であれば、何車線も道路が走る大都会であれ、高速道路であれ、カリフォルニア州内でロボットカーの実車走行が続々とスタートしていきそうです。

ところで、自動車の運転というと、それが大好きでマイカーのドライブを楽しんでいるのさってギズ読者の皆さまも少なくないとは思うのですが、わざわざ多大の労力を費やして、完全自動運転システムの搭載車の開発を進めている理由はどこにあるのでしょうか?

実は意外な分野で、車の愛好家にだって絶対に受け入れられる画期的なシステムが目指されていることを、グーグルのセルゲイ・ブリン共同創業家が明らかにしていますよ。もしかすると、未来の街にはロボットカーばかりが走っているなんてことが当たり前になっているのかも。

1. 運転することができない状況の人を乗せられる

自動車を運転したいんだけれど、運転免許がないので自分では車で好きなところへ出かける自由度が失われている...そういう人のために多大の威力を発揮するとアピールされている完全自動運転システム搭載のロボットカーなんですけど、目の見えない人、お年寄り、子ども、さらにはお酒を飲んで一時的に運転ができないって状況の人に至るまで、その恩恵にあずかる対象者の範囲は非常に多岐に及ぶんですよね。普段は自分でハンドルを握り、どうしても疲れた時だけはロボット操縦に切り替えて、車を止めることなく一休み〜なんて運転スタイルまでが普通になっちゃうのかも!

2. 交通事故が著しく減少する

えぇっ、人間が運転するよりも、ロボット操縦システムの自動車のほうが安全なの? これが事実であれば、最も衝撃的ではないかなって思ってしまいましたけど、意外と現実はその通りなのかもしれません。だって、自動運転システムは、絶対に交通ルールを破ったりしません。赤信号なのに、信号を無視して突っ走るだとか、法定速度を守らずに無謀なスピードで街中を駆け回るなんてことも決してありませんよ。人間のドライバーが見落としていた危険にまで未然に対応し、おかげで交通違反も交通事故も激減...という多大のメリットがあるそうです。

3. 交通渋滞が大幅に解消する

なぜ交通渋滞が起きるのか? この疑問に答えるべく、本格的な研究調査が進められているくらい、いまだに確たる渋滞解消法は打ち出せていなかったりもするようですけど、前車との間にできるスペースが、もし完全にコントロールされており、各車が完全に同じスピードで数珠つなぎに運転されていったとしたらどうでしょうかね?

そうなんです、人間のドライバーだと、それぞれ当然ながらアクセルの踏み方などにもクセやパターンがあって一定せず、微妙に停車中でも前車との距離が開きすぎてしまうことだって多々あります。その1つ1つの車間距離は小さなものでも、結局は後ろのほうで大渋滞を引き起こす原因になってしまっていたりもするみたいですね。でも、もしも全車が完全自動運転システムによって整然と制御されて走行できるようになったなら? もちろん、これを実際にやってみて正確な答えが出るのは、まだまだ先の時代の話でしょうけど、大きな渋滞解消の決定打になる可能性だって十分にあるとのことですよ。

4. 駐車場の問題まで減る

せっかく自動車を運転して目的地まで着いたのに、そこから駐車場を探すのに一苦労して無駄に走り回らされてしまった〜という経験はありませんか? 車が増えれば増えるほど、こういう問題は避けられませんよね。

でも、もしも乗ってきた車がロボット操縦カーだったらどうでしょう? はい、目的地に着いたので降りるけど、あとは適当に駐車場を見つけてよろしくねって、なんともスマートな時間の使い方だって可能になっちゃいますよ。あるいはこのところ話題のカーシェアリングの進化版といたしまして、目的地へと到着後、次に自分が使うまでの時間は他の用事に使ってもらうようプログラミングするなんてことも十分あり得るでしょう。まさにいまよりも無限に自動車の活用スタイルが広がっていきそうですよね...

いかがでしたでしょうか? さすがは完全自動操縦システムの車の開発陣を代表した意見だけに、僕なんかは、これまでなら気づかなかったメリットまで教えられて説得力がありました。このまま新法案成立を機にドンドンと路上テストを進めて、実用化を早めていきたいってグーグルからの意気込みまで表明されていて、なんだかこういうふうに開発陣を行政でも支援する風土は、さすがにアメリカだなぁってうらやましくも思えちゃいますね。搭載車のメインはプリウスだったりもするようですし、いまからでも日本は追いつけないのかな?

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Brent Rose(米版/湯木進悟)