日立のガラスで記憶は数億年の時を超える

日立のガラスで記憶は数億年の時を超える 1

データに永久はない、いつかは死にます。楽曲も映画も文書もファイルもコンピュータも、誰も永久に残るなんて思って使ってないですよね...でももし残るとしたら? 何を残したい? 

そんな半永久的に記録が残せる技術を日立京大と共同開発しました。

CDもハードドライブも(ポラロイド写真も)もってせいぜい数十年、長くて100年ですけど、この新開発の石英ガラスなら「1000℃で2時間加熱する高温劣化加速試験を行った結果、劣化無くデータを再生できる、つまり数億年以上にわたるデータの長期保存が可能」(日立のリリース)なのだそうな。

す、数億年! 人類そんなに生き残れんのか!!!?

...という疑問はさておき一体どういう仕組みなのかといいますと...石英ガラスの薄板の中にデータをバイナリの点(点があると1、ないと0)で記録するんです。記録に使うのはフェムト秒パルスレーザー。読み取りは普通の光学顕微鏡でできます。

このストーレッジの試作機は2cm(0.8インチ)四方の正方形で、厚さはたった2mm(0.08インチ)。素材は石英ガラス――安定性・耐久性が高く、ラボで使うビーカーなどの実験器具に使われているものだ。

このチップ(多種多様な化学物質およびラジオ波の干渉も受けない)は高熱の炎に直接当てることもできるし、1000℃(華氏1,832度)の高温に最低2時間晒しても劣化はない。(PhysOrg)

しかも防水なのだとか。

気になる容量は今のところ4層記録で1平方インチ当たり40MBでほぼ楽曲CD並みですが、これはもっと多層にして拡大できるんじゃ...と研究者のみなさんは考えているそうです。

ガラスのストレージ。そう聞くと脆そうだけど、データストレージとしてこれが最強とは驚かされますね。

ニュースリリース-日立[PhysOrg]関連:特集:100年残せるバックアップは可能か?:ハミングヘッズ

Casey Chan(原文/satomi)