僕らがGalaxy S III Miniに期待していたもの

僕らがGalaxy S III Miniに期待していたもの 1

期待しすぎでしたか...?

Galaxy S IIIは、今買える電話の中で最高の端末のひとつです。速いし、美しいし、多くの端末が夢見るようなパーツを搭載しています。それだけに、その名を冠したGalaxy S III Miniのスペックにはがっかりというか、意味がわからないと言ってもいいくらいです。残念すぎて、悲しくなります。

インターナショナル版のGalaxy S IIIはクアッドコアプロセッサ搭載、ディスプレイはほぼRetinaと同レベルのピクセル密度だし、背面カメラの画素数は8メガピクセルです。一方Galaxy S III Miniはどうかというと、ディスプレイは800x480、プロセッサは1GHzのデュアルコア、カメラの画素数は5メガピクセル、4Gデータ通信にも対応していません。つまり、ただ小さめの、そこそこスペックのスマートフォンがまたひとつ生まれただけなんです。

Galaxy S III Miniに関して唯一特筆すべきなのは、Galaxyシリーズの一員であるということくらいです。たしかにGalaxy S III Miniは、携帯キャリアが無料でばらまいてるような端末とは違います。Android端末の中では、Nexusと並んでもっとも栄誉ある名前、Galaxyを冠しているんです。そしてそれは、スマートフォンというアップルの牙城で唯一張り合い続ける熱意とリソースのあるサムスンが作った端末でもあります。それだけに僕らは、彼らはサイズダウンしてもスペックダウンはせず、妥協のない端末を出してくれるんじゃないかと期待していました。

でも、Galaxy S III Miniはまるで肩すかしで、名前だけが目立つ、普通のミッドレンジスマートフォンでした...。

こんなはずじゃなかったと思います。我々が望むような、(現状より)小さめのAndroidスマートフォンが実現するために必要なパーツはそろっていますし、Android Jelly Bean(Galaxy S III Miniにも搭載)だってiOSに肉迫しています。iPhone 5は良いですが、今となってはもうメジャーになりすぎた感もあります。だからこそ、すわ待望のiPhone対抗4インチAndroidか!? と思ってたのに、Galaxy S III Miniには惹きつけられる要素がありません。我々の期待のハードルが高すぎたのかもしれませんが、たとえばプラダが鳴り物入りで新作バッグを発表するとき、それが合成皮革バッグだとは予想だにしないんじゃないでしょうか。

4インチの端末が「Mini」と呼ばれてること自体、スマートフォンでポケットがパツパツになってしまう現状を(残念ながら)よく表しています。今のスマートフォンでは大きいことが良いことで、これはつねに小型化に向かってきたコンピューター産業においては奇異にも感じられます。なぜこの傾向が終わらないのか、納得いく答えは出ていません。

車だって料理だって、大きいものが最良ではありません。なのにどうして、毎日一番たくさん使う、持ち歩くために作られたスマートフォンにおいて、大きいことが良いことになっているんでしょうか?

HTCもMotorolaもNokiaも、Androidスマートフォンのメーカーはみんなスマートフォンをテレビ化することに注力しています。それはそれでいいんです。でも、iPhoneに取って代わるに十分な機能とデザインで、ポケットにすっきり収まるサイズのスマートフォンをこれほど熱望してるユーザーがいるってことにも気づいてほしいものです...。

Brian Barrett(原文/miho)