ロシア政府が埋蔵量数兆カラットのダイヤモンド鉱山の存在を公表

2012.10.10 20:00
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もし大量のダイヤモンドを見つけたら、どうしますか? 全世界の埋蔵量を合わせたよりもずっと多くです。実はロシアにある隕石がぶつかってできたクレーターにそれだけの量のダイヤモンドがありました。が、ロシアはそれを40年間ほど黙っていたんです。

クリスチャン・サイエンス・モニターによる最初の報道によると、クレーターは東シベリア地域にある直径62マイル(約100km)ほどあるもので、3500万年前に小惑星がぶつかってできたものです。そこには向こう3000年間の世界ニーズを支えるだけのダイヤモンドがあります。ロシアで次に大きいダイヤモンド鉱山はヤクートにあり、10億カラットのダイヤモンドがありますが、それとは桁違いに多い量だそう。
 

 
このダイヤモンドが他と違うところは、これが隕石あるいは小惑星が黒鉛化合物に衝突してできたインパクト・ダイヤモンド(衝突ダイヤモンド)であるということです。IDEX(Internatonal Diamond Exchange)によると、このダイヤモンドは指輪などのジュエリーには使われず、工業製品に使われる予定です。インパクトタイト(隕石落下により地球の岩石が溶けて固まったもの)であるこのダイヤモンドは普通のモノの2倍硬いそうです。

ではなぜ、ロシア政府は長い間の秘密を明らかにしたのでしょうか。初めて発見された時には、ロシアは他のダイヤモンド鉱山を持っていて、そこを採掘していました。当時、ダイヤモンド業は制限されており、この大量のダイヤモンドの存在を公表するとダイヤモンド市場の価格に影響することが予想され、経済的なうまみがありませんでした。しかし、2009年からダイヤモンドが底をつきはじめたこと、またダイヤモンドが工業製品に使われるようになってきたことを受けて、ロシアがこの鉱山を採掘するのによいタイミングだと判断したわけです。

しかし、公表された事実が実際に市場にどういう影響を与えるかはまだ分かりません。専門家がイタルタス通信に伝えたところによると、「ポピガイ(Popigai)ダイヤモンドは全てを覆す可能性がある。ダイヤモンド市場に何が起きるかは予想できない」そうです。

我々、一般人にはどのような影響があるかということですが、おそらくほとんど影響はないと思われます。このダイヤモンドは宝石として使われないので、婚約指輪の値段には影響しません。しかし、将来ダイヤモンドが枯渇してきた時に、ロシアが市場で大きな力を持つようになるでしょう。また近年レーザーや核融合に使われる工業用ダイヤモンドの量が増えてきていますが、すぐに無くなって困るということはなさそうですので間接的には利益を得るかもしれません。

なんだ、指輪は安くならないんですね。それにしても上手に隠してたなぁ、ロシアという感じです。


Adrian Covert(原文/mio)

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