昨年アップルが訴訟などにかけた費用は研究開発にかけた費用より多いらしい

2012.10.10 19:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

121009legalfees.jpeg


今までもアメリカの特許システムによって引き起こされる馬鹿げた事は色々お伝えしてきました。NYタイムズがその象徴とも言えるニュースを伝えています。テック業界の未来にとっては残念なことですが...。

まず、アップルはSiriに関する特許を8回も提出しています。それは特許を獲得するために少しずつ進むというよりは、特許局を疲れさせて特許を獲得する戦術だと思われます。

それから、もっと実際的な事もあります。去年、アップルとサムスンは訴訟と特許を取るための費用に研究開発よりも多くの費用をかけています。アップルが去年使った研究開発費は30億ドル以下です。(今年は研究が軌道に乗って40億ドル以下になりました。)他のテック系の会社と比べるととても少ないと言えます。でも結局サムスンがアップルに10億4934万ドル追加賠償金7億ドル700万ドル払わないといけないことを考えると、権利関係が優先されてしまうのも仕方がないのかもしれません。

また、この件に関してはもっとショッキングな事も指摘されています。NYタイムズによると、ある匿名のグーグルの関係者は、アップルはこのパテント競争に決着をつけるつもりがないという風に洞察しています。そのグーグル社員が非公式に語ったところによると、アップルは時々、賠償金を要求し、iPhoneをコピーしないと約束しろ、と言ってきます。そして合意に至ろうとすると、全てが変わってしまうのです。「我々には、アップルはこの戦いを終わらせたくないように思える。みんなが裁判に気をとられている間にもiPhoneを売られ続ける。」とコメントしています。

もちろんこれはグーグルの社員が状況をかき乱すために言ったに過ぎないのかもしれません。でも、何かの分野で進んでいる会社が、他のライバル会社にその場で足踏みさせるために、訴訟という手段が有効であるという事を示しています。

「匿名の」とか「非公式」とか、ちょっと信用しきれないソースではありますが、権利関係にかけた費用が研究開発にかけた費用を上回るというのは、なんだかなと思います。


[NY Times]

Adrian Covert(原文/mio)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4822264769


remote-buy-jp2._V45733929.jpg

・関連メディア