ぐすん。ジュラシック・パーク実現の夢を断つ研究成果が発表される(動画)

科学の躍進は世界を変えます。知られていなかった物事の本質を見抜き、私たちの生活を豊かにしてくれます。でも、今回の発見はそういう、ワクワクする類のものじゃありません。むしろ残念な事実です。

Natureによると、ニュージーランドの研究者が、全ての生物が持っている、生物の設計図である、DNAは長い間存続するものではないと発表しました。具体的には半減期は521年です。ということはヘンリー8世の時代に恐竜がいなければ、恐竜のクローンを生むのは不可能で、映画『ジュラシック・パーク』のような事は実現しないということです。『ジュラシック・パークⅢ』を観た時くらいのがっかりです。

でもジュラシック・パークで、出てくるのは琥珀の中のDNAです。琥珀に覆われたDNAなら、もしかして? とも思ってみましたが、ダメだそうです。というのも、たとえ理想的な保存状態であっても150万年経つと、DNA情報は読み取れなくなってしまうからです。

分かりました。でもDNAから情報を読み取る技術が進むという可能性はないの? と聞いてみた所、それもダメだそうです。どんなにクローン技術が進んでも、DNAらせん構造の全てのヌクレオチド結合が壊れた時には何もできません。そしてヌクレオチド結合はもって最大680万年です。

最後の恐竜が絶滅したのは6500万年前です。どんなマッドサイエンティストが現れてもこの事実を変えることはできません。もっとも可能性があるのは16世紀に絶滅したと言われているモア(恐鳥)を復活させることです。でもこの巨大な鳥の骨を精査した研究者は、モアは翼龍ではない、という結論に達しました。

つまり恐竜のクローンを作ることはできないということです。残念。でも、そういえば『ジュラシック・パーク』には、自然をコントロールしようとする人類を戒めるというテーマもあったような気がします。だからそんな事できなくて丁度良かったのかもしれません。

明日『ジュラシック・パーク』借りてこようかな。

[Nature]

Brian Barrett(原文/mio)