顔を入れ替えた男

顔を入れ替えた男 1

今年3月に頭皮から首・歯・舌・筋肉・顎まで総入替えする「前例のない大掛かり」な全顔面移植手術を行ったリチャード・リー・ノリス(Richard Lee Norris)さん(37)の近影です。

ノリスさんは1997年に銃の事故で鼻・あご・唇・歯を失い、15年ずっと人目を避けて生きてきました。術後はまだ傷跡が痛々しかったのですが、ご覧のように腫れも引いて見違えるほどきれいになっているのがわかります!

執刀したのは米メリーランド大学。ここでは移植後の組織・筋肉・皮膚・骨に拒否反応が出ないような全顔面移植手術の研究を進めているのですが、その成果が生かされたかたちです。

顔面移植は血液型が合うだけではダメで、肌のトーン、骨格までマッチするドナーを探し、尚且つ家族の同意が必要。36時間におよぶ大手術ではまず専用の投薬から始め、手術中も強い免疫抑制剤を投与しました。薬は(拒否反応を抑えるため)術後も一生飲み続けなくてはいけません。ああ、やっぱり大変なんだなぁ...。

スティーヴン・T・バートレット(Dr. Stephen T. Bartlett)メリーランド大学外科長は手術後、すぐ普通の顔とほぼ見分けがつかなくなる、「すごいハンサム」になるって言ってたんですが、うん、予言通りだわ。ノリスさんは今の気持ちをこう語ってます。

「この15年間ずっと隠遁者みたいな暮らしでした。外科手術用マスクが手放せなくて、買い物もひと気が少ない夜間に大体済ませたりして。でも今は人とすれ違っても二度見されることもありません。友だちはみんなそれぞれの人生を歩んでいます。所帯をもって、仕事も抱えて。僕もやっと自分の人生取り戻して、この与えられた新しい人生を始めることができます」

手術後は釣り・ゴルフ三昧で、 話す能力も回復し、微笑んだりもできて感情も顔で示せるようになりました。いやあ...これは顔かたちの再建以上のものがありますね。

[NBC, Daily Mail, Baltimore Sun]関連:米国で「最も広範囲な」顔面移植、36時間の手術で成功 -Reuters【画像】最も広範囲な顔面移植を受けた患者が順調に回復、「人生を取り戻せた」 - e-StoryPost

Casey Chan(原文1原文2/satomi)