Nexus 10:速くて画面は美しく、コストパフォーマンス高し!

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星4つです!

今年6月、グーグルはNexus 7を発売しました。それは多くのハイエンドタブレット端末同様に速く、しかも価格はたった200ドル(日本価格1万9800円)でした。ただ7インチ端末を求める人がすべてではなく、よって10インチサイズのNexus 10が生まれました。

注意事項:テスト端末に入っていたAndroid 4.2(Jelly Bean)はほぼ完成状態でしたが、最終版ではありませんでした。なので、最終版では以下のテストで見られたのと異なる状態がありえます。最終版のAndroid 4.2はNexus 10発売までに端末にプッシュされ、アップデートされます。

 

Nexus 10とは?

同時発表されたスマートフォンのNexus 4もそうですが、Nexus 10に搭載されているのは最新のAndroidであり、かつサードパーティのスキンとか独自UI抜きの、まっさらなAndroidです。Nexus 4、そしてNexus 10は、Android 4.2(Jelly Bean)を搭載する最初の端末です。グーグルはサムスンにハードウェアを作らせましたが、これはサムスン製の中でも最良のモバイル端末かもしれません。

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使用感

第一印象で気づくのはスクリーンの明るさ、シャープさです。持ってみるとものすごく薄い感じがあります。厚さは8.9mmで、これはタブレット最薄とまではいかないものの、最新のiPadよりちょうど0.5mm薄くなっています。がっしりとして、良く作られている感じがします。バックパネルは硬いプラスチックがラバー加工された、興味深い仕上がりになっています。滑らかでありながら、持ちやすさも実現されているのです。

ランドスケープモードでは、長く薄いスピーカーがスクリーンの両サイドから音が聞こえてくるようになります。音量はかなり大きくでき、音楽をフルボリュームにしてもかなりクリアでした。ゲーム『Dead Trigger』をプレイしたときは、フルボリュームだと音が大きすぎるくらいでした。タブレットでは、音が大きすぎて問題になることは多分少なく、メリットの方が大きいと思います。また、タブレットではあまり使わなそうですが、NFCと5メガピクセルの背面カメラも搭載されています。

Android 4.2は非常に良くできています。実際、Nexus 10で使う方がNexus 4で使ったときより改善された幅の大きさを実感します。従来Androidに欠けていたのは一貫性と流れですが、Android 4.2ではきれいに流れが整理されて直感的になり、大きなスクリーンを有効に使っています。

たとえば、設定と通知がまとめてごちゃっとしていたのが、分かれてすっきりしました。スクリーンの左上からスワイプダウンすると通知パネルが、右上からスワイプダウンするとクイック設定が表示されます。細かいことかもしれませんが、こうした細かい違いがたくさんあって、全体の印象が大きく変わっています。

僕らがテストしたバージョンでは、Android 4.2のすべてが有効になっていませんでした。11月13日の発売までには、複数のプロファイルをサポートするようになります。なのでリビングルームでタブレットを使う場合、自分と奥さんとか彼女、ルームメイト、子供とで別々のプロファイルを使えます。友だちが遊びに来た場合でも、ゲストプロファイルを設定すれば、友だちは自分のメールチェックができて、なおかつタブレットの持ち主のFacebookを更新することはできません。この機能は便利そうですが、まだ実際試せてはいません。

Nexus 10には、スクリーンを保護する「スマートカバー」も付けられるんですが、これは正直見栄えは悪いし、しっかり閉じてもいないし、スタンドとしても不安定です。そんなにスマートじゃないので、サードパーティからもっと良いものが出てくるのを待つのが得策だと思います。

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好きなところ

スクリーン、です! とにかく美しいです。10インチのスクリーンで300ppiもあり、新しいRetinaディスプレイのiPadよりはるかに高解像度の2560x1600、400万ピクセルもあるってことです。1080pの動画もとてもきれいですし、高解像度で撮った写真を入れて見てみるとびっくりするほどクリアです。高音質のスピーカーと併せて動画視聴やゲームでの利用にはぴったりです。動画とかゲームの世界にすっぽり入り込めます。

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Nexus 4でもそうですが、新しいギャラリーアプリが素晴らしく、タブレットだとなおさらです。単に写真を見るだけでもいいんですが、写真の加工もプロ仕様の機能で可能になっています。

Project Butterが功を奏して、全体のスクロールは非常に速いしスムースです。使い心地はとても良いです。Google Nowはより便利になり、宅配物トラッキング情報、フライト情報、ホテルやレストラン予約がGmailから直接可能です(事前にそれを許可する設定が必要)。音声入力や音声テキスト化の精度も、右に出るものはないと思います。

バッテリーライフは長く、スクリーンの明るさをフルにしてヘビーに使っていてもしっかり持ちました。また、micro HDMIポートがあってHDTVに動画をストリーミングするのも簡単でした。

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好きじゃないところ

最初にも書きましたが、僕らがテストした端末のAndroid 4.2は最終版ではありません。それをはっきりさせたうえで言いますが、僕が使っていたNexus 10には、無線接続に不具合がありました。無線ルータへの接続に問題が出る場合があり、おかしくなるとダウンロード速度が隣で使っているパソコンの5分の1ほどにまでなっていました。友だちの家のネットワークでも試したのですが、そこでは接続自体ができませんでした。

グーグルのコールセンターに聞いてみたのですが、オペレーターの人いわく「すでに切り分け済みの問題のようなので、11月13日の発売日までにはOTAでプッシュされて修正される予定」とのことです。なので、発売日には直っていることを祈ります。それに、同時に使っていた米Gizmodoのジョー・ブラウン編集長は無線接続に関してまったく問題なく、MacBook Proと比べて変わらないか、むしろ速いくらいだったそうです。だから僕の使っていた端末がたまたま不良だった可能性もありますが、もし多くの端末で同じことが起こればかなりの大問題になりえることです。

もうひとつの大問題は、グラフィックスの処理性能です。1.7GHzのデュアルコアExynos 5プロセッサはほとんどのタスクにおいてサクサクなんですが、重いグラフィックスの処理は苦手のようです。たとえばゲーム『Dead Trigger』(僕はこれ大好きなんで)ではグラフィックスの詳細度を選択できて、LowにすればNexus 10で問題なかったんですが、Highにするとカクカクし始めて、スクリーン上に動くものが複数出てくるともうガックガクです。1.5GHzのクアッドコアTegra 3搭載のNexus 7では、グラフィックスをUltra Highにしてもまったく問題ありませんでした。とはいえ動かしているピクセル数がNexus 10の方がずっと多いので、単純に比較するのは酷かもしれません。

一般的に、プロセッサのコア数が多いほど並行処理がしやすく、グラフィックスの重いゲームではそれが必要になります。サムスンはGalaxy Note IIではクアッドコアのExynosを搭載しているので、Nexus 10でもクアッドコアにしておけば...とちょっと残念です。でもヘビーなゲーマーでない人なら、ほとんど気になることもないと思います。またこの問題も、ソフトウェアのアップデートで改善するかもしれません。

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それから、「Androidにはタブレットに最適化されたアプリが少ない」っていう不満をよく聞くと思います。現状では、必要最低限以上のアプリはそろっているとは言えると思いますが、iPadの方がアプリが豊富なのは事実です。スケールが合っていないアプリもあり、そういう場合、上の画像みたいにポツンと表示されてしまったりします。

また、このタブレットは写真好きの良き友になれる可能性があったんですが、SDカードスロットがないのでそれを難しくしています。スクリーンもすごくきれいだし、ギャラリーアプリでの画像加工や共有も簡単なので、惜しいところです。

買うべき?

無線接続問題が僕の端末にだけたまたま起こった現象だとすれば、「買い」と言ってよさそうなデバイスです。動画視聴、Webブラウジング、画像閲覧、ヘビーでないゲームプレイといった使い方であれば、今市場にあるタブレットの中でベストだと思われます。しかも価格は400ドル(日本価格3万6800円)からで、iPadよりずっとお手頃です。

ただしヘビーなゲーマーであれば、予算を追加してクアッドコアの10インチタブレットにするか、スクリーンサイズをあきらめてTegra 3搭載のNexus 7を選ぶのが賢明かもしれません。Nexus 7は近々Android 4.2にアップデートされますし、価格は16GBモデルがたった200ドル(日本価格1万9800円)です。

無線問題はブラウン編集長のテスト端末では確認できなかったので、仮になかったことにすると、評価は4つ星になります。価格を抑えながら非常にぜいたくな作りになっていて、Nexus 7のリッチな兄貴分登場といった感じです。Nexus 7との価格差は200ドル(日本では1万7000円)ありますが、その価値があるかは使う人次第です。Nexus 10はフルサイズのAndroidタブレットとしては僕らが使った中で最高のものだとはっきり言えますし、総合的にはNexus 7を超えていると思います。

Nexus 10は11月13日、Google Playから発売されます。「4つ星」評価は暫定で、Android 4.2を最終版にアップデートした結果によっては変更になる可能性があります。

・Nexus 10 スペック

ネットワーク:Wi-Fi

OS:Android 4.2(Jelly Bean)

CPU:1.7GHzデュアルコアExynosプロセッサ

スクリーン:10インチ2560x1600 WQXGA、HD PLS(300ppi)

RAM:2GB

ストレージ:16GBまたは32GB

カメラ:背面5メガピクセル/前面1.9メガピクセル

バッテリー:9000mAh リチウムポリマーバッテリー

価格:16GB 3万6800円、32GB 4万4800円

Gizランク:4.0

Brent Rose(原文/miho)

※ご指摘ありがとうございました。前面カメラ1.3メガピクセル→1.9メガピクセルに修正しました!