12月21日の終末から逃れたい人々、セルビアのルタンジュ山に集結中!

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あの山なら助かるらしい! と。

マヤ暦による世界の終わりの日、2012年12月21日はもうすぐです。これについては、アメリカ政府NASAからも「世界は終わりません」と見解が出されています。

そんなこと言ったって不安! どうしよう! ...という人々に大人気なのが、セルビアにあるルタンジュ山(Mount Rtanj)です。首都・ベオグラードの南東に200kmほど、カルパチア山脈にある高さ1569mの山が、終末から人間を守ってくれると(一部で)信じられているのです。

ニビルの衝突を信じる人たち

12月21日の終末は、ニビルという謎の惑星が地球に衝突することで起こるとされています。ニビルは、どんな望遠鏡でも無線でも、まったく検知できないんです。

ルタンジュ山はSF作家のアーサー・C・クラークいわく「世界のへそ」であり、そこには特別なエネルギーがみなぎっている...そうです。そんなクラークと同じ考えの人たちが一定数いて、彼らはこのピラミッド形の山の内部の奥深くに、エイリアンの宇宙船的なものがあると信じているのです。そしてニビルが地球に衝突するとき(または超新星が爆発するとき、神が地球を飲み込むとき、など)、その宇宙船が人間を地球の外へ連れ出して守ってくれるんだそうです。

この説の信者たちの思いは深く、すでにルタンジュ山周辺でホテルに泊まったり、キャンプしたりしています。その数は数人、数十人というレベルではなく、Daily Telegraph紙のインタビューを受けたホテルのマネジャーによれば、1日に500人が宿泊予約しようとした日もあるそうです。これ以外にキャンプの人もいるわけで...相当数にのぼるようです。

地元では「魔法の山」

でも地元の人たちは、世界の終わりなんて信じていません。彼らは多分、急増した旅行客が落とすお金に喜び、12月22日に信者たちがどんな顔をするのか想像して、笑っていることでしょう。

ただ、地元には地元の、ルタンジュ山に関する伝説はあります。そこには、宇宙船は出て来ませんが、魔法使いが出てきます。「かつてルタンジュ山の山頂に城を構えていた魔法使いが、山の中の隠し部屋に金銀財宝を詰め込んだ」というストーリーになっています。

この伝説も根強く信じられていて、トレジャーハンターの中には山頂の建物を爆破して、迷宮への入口を開こうと考えた者もいたそうです。下の画像が、破壊された礼拝堂です。

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でも実は、そのトレジャーハンターは迷信家だったわけではなく、ある別の情報を持っていたと思われます。この礼拝堂はそれほど古くなく、1932年に魔法使いの城があったとされる場所に建設されたものでした。「謎の状況で」自殺したとされるユダヤ人実業家のジュリウス・ミン氏の功績を称えるために、その妻のグレタが建てたのです。トレジャーハンターはおそらく、ミン夫妻の使用人が炭鉱で石炭以外の何かを発見したこと、そして礼拝堂はその何かを隠すためのものだということを知っていたのだと思われます。

そんないわくつきの場所で12月21日を迎える人も、そうでない人も、無事12月22日を迎えられるといいですね。

Jesus Diaz(原文/miho)

(※ルタンジュ山の位置を修正しました。ご指摘ありがとうございました!)