朗報! フラッシュメモリの寿命が「熱」で1000倍に

朗報! フラッシュメモリの寿命が「熱」で1000倍に 1

フラッシュメモリ死亡...なんて危機が、昔話になってしまうかも。

フラッシュメモリは速くて安定していますが、欠点がないわけじゃなりません。たとえば、何度も何度も書いたり消したりしているうちに「摩耗」する傾向があったりします。

でも、そんな問題に対処できる技術が登場しました。これによって、従来のものよりはるかに長持ちする自己回復型NANDフラッシュメモリが実現するかもしれません。

この技術は、台湾で「NOR型フラッシュメモリ」や「NAND型フラッシュメモリ」を製造するマクロニクス社が、後者を長持ちさせるためのカギとして熱に着目したところから開発されました。メモリを華氏480度(摂氏約249度)前後で数時間焼くと、寿命を伸ばせるのです。ただ、長時間焼く処理が非現実的なのが問題でした。

マクロニクスではより現実的な方法を模索し、超高温ヒーター搭載チップを開発しました。チップ全体を焼くのではなく、使われていないけれど老化しているセクターにだけ超高温(摂氏800度程度)の熱風をあてます。それによってチップの寿命はざっと1億サイクルにまで伸びます。現在は10万~100万サイクルなので、100~1000倍も長持ちになるということです。

ただ、商用バージョンはまだ開発されていません。マクロニクスではこの技術について、2012年12月10日から12日に行われるIEEEの国際学会、IEDM(International Electron Devices Meeting)で紹介する予定です。順調に開発が進めば、そう遠くない将来にコンシューマー向け商品も出てくることでしょう。早く使えるようになるといいですね!

PhysOrg

Eric Limer(原文/miho)