モノも人生も簡単に捨ててはいけない。スラム街でリサイクル楽器を奏でる子供たちの実話「埋立地フィルハーモニー」(動画)

「バイオリンの音色を聴くと、まるで自分の体内に蝶が舞うような気持ちになります。なんと説明したらいいのかわからない感覚です」

この動画は、間もなく公開予定とされる映画「Landfill Harmonic(埋立地フィルハーモニー)」の予告編。本作品は、パラグアイのゴミ処理場に立てられたスラム街・カテウラを舞台としたドキュメンタリーで、ゴミから作られたバイオリンやチェロなどを奏でる子供たちの話です。

もともと、カテウラのような地域にバイオリンを持つ者などいませんでした。この土地では、バイオリンは家よりも価値が高いからです。ではなぜ、現在のような状況が生まれたのでしょうか?

じつは、ここに住む人々は廃棄物のリサイクル品を売って生計を立てています。ある日、いつものように埋立地を歩いていたところ、バイオリンのシェル型ケースを発見しました。これがきっかけとなり、ゴミから楽器を作り始めたそうです。

たとえば19歳のベビ(Bebi)くんが持っているチェロは、オイル缶や捨てられた木材で製作。ペグは牛肉を叩いて柔らかくするための道具、また別のパーツはニョッキを作るための道具をリサイクルしています。

「自分がこのような楽器を作ることになるなんて、思ってもみませんでした。子供がリサイクル・バイオリンを弾くところを見ると、とてつもなく幸せを感じます」と語るのは楽器を作る大人。そして、冒頭のセリフは、そのリサイクル・バイオリンを弾く子供の言葉です。

「人々は、簡単にモノを捨ててはいけないと気づきました。また、人も簡単に見捨ててはいけないと。」

捨てられたものたちの調べが人々の鼓動を高鳴らせる。そんな光景を目の当たりにできる、必見の予告編ですよ。

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Rumi(Eric Limer 米版