人間はみなバグだらけ。完璧な人間なんていないことが遺伝子解析で証明される

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「完璧な人間なんかいないさ」と人を慰めることありますけど、あれって本当だったのね!

英ケンブリッジ大学が179人のヒトゲノムを解読してみたら、本当に完璧な人間がひとりもいないことがわかりました!

DNAには欠陥があって無害なものもあれば病気となって現れる場合もある...というのはみなさんもご存知だと思いますが、「平均的な人間はどれぐらいの欠陥を持ってるものなのか?」という部分はこれまで曖昧なままでした。

ケンブリッジ大学のクリス・タイラー-スミス(Chris Tyler-Smith)博士はNPR放送にこう話してます。

「これは非常に面白い問題ですね。長年、間接的なアプローチによる推定の試みはなされてきました。重病が絡む変異体の推定数は、ほんの一握りしかないというものから、100、いやもっとあるというものまで、かなり幅があります」

そこで博士は「1000ゲノムプロジェクト」参画の一環で179人のゲノムを解析し、やっとこの命題に科学的な決着をつけたのです。成果はヒト遺伝学専門誌「The American Journal of Human Genetics」に掲載中なのですが、なんと平均的な人間は病気関連の欠陥最低1~2点を含む約400点もの欠陥を遺伝子に抱えているのです。ひゃーバグだらけ! これは従来の想像を遥かに上回る数です。

しかも10人に1人は発病の原因になる遺伝子変異を持っているんですが、どうしたわけか調査対象は全員ピンピンしてるのです! 

この変異を超越してしまってる点について、スミス博士はこう説明しています。

 

 

「ゲノムに病気の原因になる既知の変異体を抱えてるのに、みんな見るからに健康体で歩き回ってるのにはちょっとビックリですが、こういう病気は軽度で、晩期発症型のものが多い傾向があるので、そのせいかと。心臓病とか、がん発病リスクが高まる、といったようなものですね」

なるほど。 ハーバード大学の遺伝学者ロバート・グリーン(Robert Green)医学博士もこう言ってます。

「これだけの総数・頻度で見つかるとは、本当に驚きました」、「ただゲノム医学の時代に向かう今、繰り返し強調されなくてはならないのは、病気を司る遺伝子に変異体があっても、それだけでは病気と言えないし将来病気になるとも限らない、ということですね」

ノースカロライナ大学のジェームズ・イヴァンス(James Evans)博士もこう付け加えていますよ。

我々はみなミュータント(突然変異体)なんですよ

「ただ突然変異は発病を来さないものがほとんどだし、そうならぬよう人間の体にはありとあらゆる冗長な遺伝子とバックアップのメカニズムが存在するようです」

なるほど。我々はみなミュータント、バグは神が与え給うた仕様なのだ...ということで、この人生力強く乗り切って参ろうではないですか。

The American Journal of Human Genetics via NPR

Image: Dna rendering by ynse, on Flickr, licensed under a Creative Commons license

satomi(Jamie Condliffe 米版