3.11東日本大震災から約2年。米海洋大気庁「500万トンのがれきが太平洋沿岸に漂着」と試算

3.11東日本大震災から約2年。米海洋大気庁「500万トンのがれきが太平洋沿岸に漂着」と試算 1

昨年末、東日本大震災の津波で流失したとみられる巨大な浮桟橋が米ワシントン州に漂着したというニュースがありました。専門家たちは、この冬も多くのがれきが太平洋を超えて流れてくると予想。具体的には、海流の季節変動と北太平洋の風向きによって150万トンものがれきが米沿岸に向かって押し流されてくるということです。

ワシントン州の専門家が漂着物の経路を辿ったところ、冒頭画像の桟橋は12月18日(米国時間)に五輪国立公園で発見される前、太平洋を漂流していたようです。今回確認された津波被害のがれきは、2年近くも海の中を漂っていたことになります。

日本に大打撃を与えた津波は、大小さまざまな形で米国の海岸にもその悲惨さを伝えています。日本語が書かれたサッカーボール、ハーレーダビッドソンのバイク、そして2012年前半には別の桟橋も...。こちらは20メートルもの長さがあり、6月にオレゴン州へ漂着しました。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)の試算によると、日本の津波被害によって500万トンものがれきが米沿岸へと漂着し、そのうち350万トンはやがて海に沈んでいくと見られています。またNOAAの発表では、まだ大部分のがれきがハワイの北から東あたりの海に散らばっているそう。つまり、北米の太平洋沿岸に向かっているということですね。このがれきが辿り着く先は、南カリフォルニアからアラスカまで広範囲にわたるようです。

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こういった漂着物の情報については、NOAAが公開する「Marin Debris」情報サイト、または日本の津波被害よる洋上漂流物のまとめサイトで追うことができます。2012年12月13日現在、NOAAには1400件を超える報告が挙がっており、そのうち17件は日本の津波被害によるものと判明しています。

日本政府は2012年11月、漂着がれき処理の見舞金として米国に500万ドルの資金提供を行いました。一方、NOAAは7月、アラスカ州・ワシントン州・オレゴン州にそれぞれ5万ドルの資金を送っています。漂着物は放射線汚染されていないようですが、それらしき物が漂着した際には「念のため適切な機関へ連絡するように」と現地では呼びかけています。

AP and NOAA

Photo by Ecology WA.

Rumi(Mario Aguilar 米版