[ #CES2013 ]インテルの新チップについて知っておくべきすべてのこと

[ #CES2013 ]インテルの新チップについて知っておくべきすべてのこと 1

インテルがCESで新しいチップを発表しました。ごく短くまとめると、タッチ有料TVストリーミングAtomフォン、Intel Core搭載コンピューターのバッテリーが一日中持つようになる、といった感じです。

以下、それらの詳細を含めてまとめます。

 

 

携帯電話

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昨年、インテルは同社としては初となる携帯電話・タブレット向けの競争力ある製品Medfieldを世に出しました。インテルはそのバッテリーの持ちの良さを今回でも語っていましたが、全体的には賛否両論の評価を受けています。

今年、インテルは新興市場向けのバリュースマートフォンに集中するとして、新プラットフォームLexingtonを発表しました。インテルがOEMメーカー向けに作ったリファレンス端末はAndroid搭載でHSPA+対応、Atomプロセッサを1.2GHzで動かしています。それ以外のスペックはそこそこで、毎秒7枚の連写ができるカメラにデュアルSIM、デュアルスタンバイ、microSDスロットといった感じです。すでにAcerやSafaricom、Lavaがこのプラットフォームで動くスマートフォンを作ることになっています。

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インテルはLexingtonについて「妥協はせず、機能は豊富」としていますが、特に興味深いのは現行のClover Trailを拡張したClover Trail+です。既存のMedfieldの2倍のパフォーマンスがあり、今年発売される予定です。

携帯電話・タブレット

インテルが昨年ローンチしたAtomラインのClover Trailについて、同社はそれを成功だったと評価しています。我々もWindows 8を動かすには適していると思いましたが、どうがんばってもミラクルというほどではありません。

今回のCESでは、インテルはBay Trailを発表しました。それは新たなAtomマイクロアーキテクチャで、22nmプロセスの製品になります。クアッドコアで、前世代の2倍の性能があり、さらにバッテリーライフも向上します。Windows 8でもAndroidでも動き、2013年の年末商戦に向けて発売される予定です。

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コンバーチブルPC/デタッチャブルPC

インテルのプロジェクトの多くは、消費電力をいかに17ワットから15ワットにするかというところに集中しています。でもインテルは今回、消費電力をさらに7ワットにまで抑えられるIvy Bridgeを発表しました。Haswellで10ワットになるだろうと思われていたものを超えています。これはすでに1月7日時点で出荷されていて、今年のどこかで出荷予定のHaswellの新しいチップよりも早く入手可能です。

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消費電力が10ワットになるだけでもすごいのに、その省電力が既存のアーキテクチャでも利用可能となれば、既存のコンバーチブルPCにとって非常に有意義です。Windows 8のローンチに合わせて発売されたいろいろな製品もすぐには時代遅れにならずに済みます。インテルはすでにUltrabook相当の140のモデルにチップを供給しているので、これは大事なことです。そもそもコンバーチブルPCってどうなのとか、Ultrabookは高すぎといった意見はあると思いますが、でもやっぱり選ばれるモデルではあります(少なくともメーカーにとっては)。特に、2011年から2012年にかけて、超省電力コンピューターのユーザー数が5倍になったことを考えると、この点は重要です。

第4世代Intel Core Ultrabook

Coreプロセッサの次世代版Haswellは、明確にUltrabook向けに作られた初めての製品になります。そして、この世代の全製品と同じくタッチ操作が必要とされます

他にはセキュリティプロトコルの強化、常時接続の改善・効率化といった特長があります。ここには、インテルがデベロッパー・フォーラムで発表した「より効率の良いスリープ状態」も含むものと思われます。

Haswellのリファレンスマシンは13.3インチのUltrabookで、スクリーン部分を取り外してタブレットとして使うこともできるものです。その場合、指を置く場所を確保するために画面表示は11.6インチに自動でリサイズされ、バッテリーは10時間持ちます。インテルが今後のコンピューターのあり方をどう捉えているのか、よく示していると思います。

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オールインワンPC

基本的にインテルは、Windows 8はユーザーの古いデスクトップコンピューターをリプレースさせる良い機会だと捉えています。Windows 8端末はソニーのTap 20レノボのHorizonのようにテーブルなどに置いて、家族で使うことができるからです。インテルは、こうした使い方のアプリを開発するためのエコシステムも立ち上げています。これはレノボのHorizon向けアプリとかぶる部分が多少ありそうで、エレクトロニック・アーツなどのビッグネームが含まれています。こうした端末では、レノボのHorizonのハンズオン記事にあるように、ひとつの端末を使って複数人でポーカーをしたり、ジョイスティックや無線サイコロを使っていろんなゲームができたりするんです。

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有料TVストリーミング

インテルはComcastと組んで、TV番組や動画をセットトップボックスなしでストリーミングできるようなチップを作ると発表しました。これは我々がテレビに望んできたような巨大な変化じゃありませんが、有料TVをインターネット時代に合わせて一歩進めるものになっています。

ヒューマンインターフェース

インテルは「知覚的コンピューティング」を取り込もうとしています。つまり、人間みたいな感覚をデバイスに埋め込もうとしているんです。デルがすでにデモソフトウェアをローンチしようとしており、すでに音声による検索やゲーム操作、Wikipediaの操作などの機能は利用可能になっています。

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これが役立ちそうなことのひとつがセキュリティだと思われます。顔認識によるコンピューターのアンロック機能のデモでは、顔にある約700の点と筋肉の動きを認識可能でした。Facebookのプロフィール写真のプリントアウトでだまされたりはしません。

3Dカメラを接続すれば、ジェスチャー認識も可能になります。おそらく最終的にはマシン本体に組み込まれることでしょう。インテルのSDKと必要なハードウェアを使えば、指の1本1本までコンピューターでちゃんと認識できます。このSixense社のモーションコントロール技術を使ったデモでは、ゲームの中のものを自分の指でつまんだりしていました。これはかなり面白そうです!

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それからたとえば友達の画像を切り出して、それをWebページの上にオーバーレイして遊んだりもできます。または(インテルが投資している)Tobiiを使って目の動きをトラッキングして、「ウォーリーをさがせ!」みたいなゲームもできていました。

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と、スマートフォンにタブレットにパソコンにTVにと、盛りだくさんのインテルからの発表でした。

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miho(Kyle Wagner 米版