[ #CES2013 ]曲がるEインクタブレット端末は素晴らしい! しかし、主役を張るにはまだ早い

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いつか、みんなが持つ端末になるかもしれない。しかし、今はまだその時ではない、ってね。

タブレット端末は年々、より軽く薄くなっていきます。薄く薄くうすーくなって、いつかは紙のような厚さになるのかもしれません。実際のところ技術的には、我々はすでにそこまで来ているのです。問題なのは、紙みたいに薄い端末でさて何をしたらいいのかということ。

カナダのクイーンズ大学とインテルとの共同開発でPlastic Logic社が出しているのがこれ、紙のような厚さのEインクタブレット「Paper Tab」。まさに未来、と言いたいところですがイマヒトツな理由がいくつかあります。まず紙のように薄いといっても、その紙は画用紙程度。どうせならもっとペラペラにしてほしい。さらに紙みたいな部分はディスプレイだけであって、CPUなどその他のコンポネントはケーブルでつながって外にあります。バッテリーやプロセッサーがもっと小型化しないと、スマートな端末にはなれないのです。

タブレット端末の市場がこれからもっともっと花開いていけば、1人あたり10台弱の様々な同種端末を所持するようになるだろう、とPlastic Logicは予想しています。1台1台は安価で簡易的、そしてそれぞれの端末をWi-Fiでつないで使うようになる、と。「これはメール用」、「これは音楽用」というように、簡易で安価で小さな端末をいくつも持つようになる、と。Plastic Logicが描くのは、全てのことを1台の端末で行なうのとは真逆の未来。そこでは、用途が細分化されています。しかも、曲がる端末らしく、タッチ操作ではなく「曲げて」操作します。

確かにこれも1つの未来として魅力的かもしれません。とはいえ、iPadやKindleを手放すほど魅力的かと聞かれると答えはNO。

今現在、Eインクタブレットの用途として注目されているのは、曲面を持ちつつコンポネントは別部分におさめても違和感のないガジェット、そう、例えば腕時計などです。

きっとこれからもっと曲がる薄いディスプレイへの注目は大きくなっていくのだと思います。ただ、今は全体で見るとまだその時期ではないという話。その時がくるまでは、一般に出回るとしても手首まわりの話。ガジェット界の「主役」への道は、まだまだ長く遠いのです。

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そうこ(Eric Limer 米版