Facebookのグラフ検索って何?

Facebookのグラフ検索って何? 1

で、何ができるの?

Facebookグラフ検索を発表しました。これはFacebookにとっては非常に重要なステップです。が、既存の検索システムと違うので、何ができるのかわかりにくくもあります。また、Facebookを今までと違う使い方ができるようにするツールでもあります。

そのへんを以下にまとめてご説明します。

グラフ検索、それはFacebookの検索ツール

まずグラフ検索は、Facebookに言わせれば「Web検索ではない」んです。Wikipediaへのリンクを探したり、歌の歌詞を探したり、そういう検索じゃないってことです。それは、すでにFacebook上にある情報や人やモノにアクセスするための手段です。Facebookの1機能であるオープングラフ上でシェアされたものを見つけるための手段です。オープングラフは、ユーザーが使ったアプリやコメントした写真、聴いた音楽などを全世界にシェアする仕組みです。

でもWeb検索結果も表示

基本的に、グラフ検索フィールドに入力するものすべてがFacebook上にあるとは限りません。なので、もしFacebookだけでは検索結果に表示すべきものがわからない場合、Bingでの検索結果が表示されます。Bingにとっては良いニュース、Googleにとってはちょっと悪いニュースですね。Googleにとってもっと悪いニュースなのは、グラフ検索はGoogleが入手できない情報を使って整理されているということです。GoogleがGoogle+で取得を試みて少ししか収集できていない、人と人のつながりの情報です。

検索対象は4タイプ:人、写真、場所、興味

グラフ検索は、以下4つの対象を探すことを目的としています。人、写真、場所、興味です。Facebookが挙げた例でいえば、「医師が見たTV番組」とか「友達の友達が使ったアプリ」、「他の医師にいいね! された医師」「サンフランシスコに住んでいる女性の友達による犬の写真」なんてのも可能です。Facebookの世界にあるすべてのものが、自分で設定する切り口で探せます。一見シンプルなようでいて、Facebookがこれまで集めたソーシャル情報を全活用する非常に賢いやり方だと思います。

ある意味、出会い系にもなる

グラフ検索での検索方法は、既存の出会い系サイトでの検索とかなり似ています。「独身女性、自分の40km以内在住、ブロンド、平均体型、猫好き」みたいなのが、Facebookのグラフ検索でも入力できて、それなりの結果が得られます。Facebookの場合、「友達の友達で独身で同じ町に住んでて女性で猫が好き」みたいにちょっと変形したほうが見つかりやすそうですが。グラフ検索バーに自然な話し言葉で探したいものを入力すれば、システムが適切な検索クエリ候補を表示してくれます。

強力なストーカーツールになる可能性も

Facebookはプライバシー強化を語っていますが、グラフ検索がFacebook上でストーキングする際の強力なツールになるであろうことは目に見えています。今でもかなり簡単に人の情報が見えますが、上に書いたような出会い探し機能とリアルの友達や知り合いをくっつけると、想定外の副作用が出てきそうです。

将来はもっと強力に

グラフ検索について一番大事なのは、それがオープングラフとの二人三脚で成長していくということです。Facebookは、オープングラフでシェアしたものはすべてグラフ検索で検索できるようになると言っています。つまり、すべての「いいね!」、ポスト、コメント、聴いた音楽、見た動画、といったものすべてが検索されフィルタされ、グラフ検索を使うすべての人から見られるようになるということです。

Kyle Wagner(原文/miho)