なるほど...Megauploadみたいに逮捕者出さないためにMegaが採用したある手段

なるほど...Megauploadみたいに逮捕者出さないためにMegaが採用したある手段 1

美女とジャグジーで遊び呆けてる間に逮捕され外車が次々運びだされてしまったキム・ドットコム。

今度こそあんなヘマはしない...。摘発から1年きっかりの刻限にローンチしたMega」では訴えられないための工夫が二重、三重、五重に張り巡らされています。

わけても冴えているのが、「De-duplication(重複削除)」を使ってないところ。

De-duplication(重複削除)とは何なのか? アイデアは単純なんですが影響は絶大で、「De-duplication」というのは要はファイルストレージシステム(ここではMegaやMegaupload)側でファイルが入ってくるたびに中身をスキャンして、既にアップロード済みのものがあれば新しい方のファイルはシステム側に保存せずサーバーに既にあるバージョンに関連付けて済ませちゃう、ということです。

重複がないので容量もセーブになるし、著作権侵害のファイルは全バージョン一括削除できるメリットがあります。というか、このDe-duplicationができると一括削除しないと当局に睨まれちゃうんですね。 だからMegaでは、そんな面倒くさいものイラネーってことで最初からDe-duplicationのオプションはカットしたんです。

利用規約(TOS)ではDe-duplicationの技術・処理が導入される可能性は認めているんですが、 ワイヤードが10月に取材した段階では「導入する予定はない」と話しているので、当分見合わせるんじゃないかと。

MegauploadではDe-duplicationが使えたおかげでコスト削減にもなりましたが、マイナスに響いた部分もありました。「著作権侵害だ、削除してくれ」と要請がくると、Megauploadではそのファイルも、そのファイルに紐付けられた他の全リンクも削除せず、削除要請のあったリンクだけ削除してたんです。これじゃあ著作権者は面白くないですよね。元々「キム・ドットコムのような人間は八つ裂きにしてくれるわ~」と思ってる人たちなので、「Megauploadは著作権のかかったファイルがオンラインにあるの絶対知ってんのに削除しなかった」とくるわけですよ。 Megaupload事件では著作権侵害コンテンツの共有が目立ったこと、それを見て見ぬフリをしたことも大きな問題になりました。

無論、Megauploadのようなシステムが全バージョン削除しないのにはそれなりの理由もあります。楽曲・映画の合法的ロッカーとして利用し、専ら手持ちの端末間のファイル転送で使うぐらいで、他の誰と一度も共有したことがないユーザーも沢山いますからね。ファイルが誰かに違法に共有されてたからって、その同じファイルをもつ他の人のリンクまで全部削除してたら、合法的ユーザーの楽曲まで一掃することになりますので。

これは容易に解決できない複雑な問題です。違法な共有を検出するには、突出したトラフィック、解析も必要なんですが、それをやると利用者の匿名性は確保できないし、おそらくプライバシーの問題もいくつか出てしまいますからね。Megauploadの時はこの問題を完全無視したことが問題になったので、Megaではアップロードするときに中身に暗号化鍵をかけることで、「あなたが我々のドライブに保存したものが何か、我々には見当もつきませんからね。全部自己責任でお願いしますよ」と堂々と言えるようにしたんですね。

アップロードのたびに別々のファイルに1個づつ関連付けるのはコストも人手もかかるわけですが、これを前から実現してるサービスもあります。例えばRapidshare。ここも相当な回数訴えられてますが、Megauploadみたいなリンクのトラブルには一度もぶつかってません。あれを目指したんでしょうね。

Megaでは加えて厳重な暗号化も装備したので、違法コピーに目を光らせてる当局からもサイト(はっきり言って違法コピーが全てのサイトですが)を護ることができるんじゃないでしょうか。少なくとも利用規約で見え透いた責任転嫁するよりはマシかと...。

Megaを潰す動きはまだいくらでも出てきそうな気配(法的手段がダメなら兵糧攻めってことで、反違法コピー団体「 StopFileLockers」のロバート・キングは既にMegaの入金ルート閉鎖に動いている)ですけど、De-duplicationで攻撃材料が減ることは間違いなさそうです。

Kyle Wagner(原文/satomi)