スタンフォード発、太陽電池がステッカーになった!

スタンフォード発、太陽電池がステッカーになった! 1

太陽電池って、建物に付いてたり広いソーラーファームに並んでたりしますが、とにかくそこそこの大きさの平面パネルのイメージですよね。もちろん電卓に入っているものなどはごく小さいですが、もっと汎用的にいろんなところにステッカーみたいにくっつけられる電池が開発されたんです。

スタンフォード大学の研究チームが、そんなステッカーみたいに柔軟な太陽電池を作り出しました。これでたとえば、太陽電池付き名刺なんてのも可能になります。

 

 

従来の太陽電池は、固くてしっかりしたシリコンやガラスの面に貼り付ける必要がありました。でもこの薄くて軽い太陽電池ではそれが不要で、たとえばガラス窓に貼ったりもできます。どうなっているのか、Phys.orgでは次のように詳しく説明しています。

この新たなプロセスでは、シリコンと酸化シリコン、金属でできた独自の「サンドイッチ」構造が使われている。まず300ナノメートルのニッケルのフィルムを、シリコン/酸化シリコンのウェハーに付着させる。次に、ニッケルの層に薄いフィルム状太陽電池を標準的な方法で付着させ、保護ポリマーの層で覆う。さらに熱剥離テープを太陽電池の層の上に載せ、ウェハーから別の基材への移行のために利用する。

これで太陽電池をウェハーからはがす準備が完了する。次にウェハーを室温の水に漬けるのだが、その際熱剥離テープの端を少しだけはがしておき、水をニッケルと酸化シリコンの間にしみ込ませる。そして太陽電池を固い基材から外し、熱剥離テープのみが付いた状態にする。最後にテープと太陽電池を数秒間摂氏90度で熱すると、電池はほぼどんな表面にも両面テープや接着剤で付けられるようになる。任意の表面に電池を貼り付けたら、最後に熱剥離テープをはがして完成となる。

つまり実用的に言うと、ステッカー状の太陽電池をどんなものにでもくっつけられるってことなんです。これまでにも同様にいろいろな表面に貼り付けられる太陽電池はあったのですが、今回のものは既存の加工技術や素材を使っているため商用化しやすいのがポイントだそうです。

なので、携帯電話でも他のポータブル・ガジェットでも時計でも、コンピューターを組み込んだ衣服でも、住宅でも、何にでもくっつけられるんです。さらには、こういったものがあることで新しい製品分野ができてしまう可能性だってあります。時節柄、発熱してくれるあったかいコートとかがほしいですね...。今後の応用が楽しみです!

Phys.org

Image:Chi Hwan Lee、Stanford School of Engineering

miho(Leslie Horn 米版