ドローンが山中で追跡? 元警官の武装殺人犯

ドローンが山中で追跡? 元警官の武装殺人犯 1

犯人も怖いですが、ドローンも...。

元軍人でロサンゼルス市警察の元警察官、クリストファー・ドーナーは、今月3日と7日に合わせて3人を殺害した容疑をかけられ、現在逃走中です。彼は2008年にロサンゼルス市警察を解雇されたのですが、その理由は彼がFacebookに公開した「マニフェスト」によれば「同僚による不当な暴力を報告したため」だとされています。そして、ロサンゼルス市警察にそのことを認めさせるべく「戦争を仕掛ける」と宣言しています。ロサンゼルスから80マイル(約128km)ほど東、サン・バーナーディーノ山脈の雪の中に武器を持って潜伏中と見られ、逃亡からもう1週間以上経過しています。

捜査当局はドーナー発見につながる情報提供者に100万ドル(約9300万円)の報奨金を用意するなど、できる限りのことをしているようです。そのドーナーを追っているのは、イギリスのExpress紙によれば、ドローン(無人航空機)だと見られます。警察の捜査にドローンが使われるのは、米国国土においてはきわめて初期の例になります。

Expressは「警察筋の高官」の発言として以下のように伝えています。

熱画像カメラ搭載のドローンこそ、容疑者発見のための唯一の希望だ。従来の方法で探すだけでは、干し草の山で1本の針を探すようなものだ。

ドーナー発見に向けたタスクフォースのリーダーでリバーサイド警察長のセルジオ・ディアス氏は、ドローン使用をはっきり認めたわけではありませんが、「我々は利用できるすべての道具を使っている」と発言しています。さらに米国税関・国境警備局のラルフ・デシオ広報官は、彼らが「警察組織による国内でのドローン利用の最前線にいる」と発言したそうです。

でも、米国でのドローンを使った捜査活動はこれが初めてではありません。2011年、プレデタードローン(武装無人機)が容疑者を探し、逮捕に直接貢献したケースがありました。とはいえ、ドローンの使用はまだ幅広く普及しているとは言えません。今回ドーナーを探しているドローンは、おそらく武装はしていないと思われます。多分ですが。

もしドーナーを探すドローンが武装していて、さらに実際ドーナーを銃撃する承認が下りるとしたら、それは米国では初めてであり、恐るべき前例にもなります。この事件ではすでに無関係の人が警察によって狙撃されており、武装ドローンを使えばそういった巻き添えの被害が拡大する危険があります。ドローンによって捜査の長期化は避けられるかもしれませんが、容疑者の身柄拘束を焦って悪しき前例を作らないことを願います。

The Express via Matt NovakAdam Pash

Eric Limer(原文/miho)