オバマ大統領、サイバーセキュリティのための大統領令発動

オバマ大統領、サイバーセキュリティのための大統領令発動 1

次々攻撃されてますからね...。

オバマ大統領は、今月12日の一般教書演説の直前、サイバーセキュリティに関する大統領令に署名しました。その目的は、サイバー上の脅威に関する情報を政府と企業の間で共有することでサイバー攻撃を未然に防ぐことにあります。

これに近い法案としてはCISPA(Cyber Intelligence Sharing and Protection Act、サイバーセキュリティ法案)があり、こちらは昨年米国下院議会を通過後、プライバシーや人権に抵触する恐れがあるとして上院議会で否決されました。改訂案も準備されていますが、反対意見が根強くあります。ただ今回ホワイトハウスでは、政府機関は「プライバシーと人権保護の方策を採ることを要する」としています。ただその具体像は、最終版が公開されるまでわかりません。

The Hillによれば、この大統領令によって米国国立標準技術研究所と企業が協力してサイバーセキュリティの効果的な「標準」を取り決めることになります。The Hillには以下のように書かれています。

そのフレームワークはテクノロジー中立のものになり、電力グリッドや水道設備、交通ネットワークといった重要インフラのコンピューターネットワークにおけるセキュリティの欠陥に対応するものになるだろう。

フレームワークの草案は240日以内、最終版は今年中に公開される。

オバマ大統領は一般教書演説の中でも大統領令への署名に言及しました。こちらで公開されている一般教書演説全文で、オバマ大統領がサイバー攻撃の阻止とセキュリティの必要性を強く訴えているのが確認できます。

アメリカは、急速に成長するサイバー攻撃の脅威に向きあわねばなりません。我々は、ハッカーが人のアイデンティティを盗んで私的なメールを盗み見ているのを知っています。外国の政府や企業が我々の企業秘密を盗み取っているのを知っています。我々の敵は今、我々の電力グリッドや金融機関、航空管制といったシステムを妨害しようとしています。数年後に振り返って、「なぜ我々の安全や経済に対する脅威があったのに、何もしていなかったんだろう?」と思うようなことは、あってはなりません。

そのため私は情報共有の促進、国家の安全、雇用、プライバシーを守るための標準を確立することでサイバー防衛を強化しようとする大統領令に署名しました。この次は議会が動かなくてはなりません。法案を通して、政府によるネットワーク保護とサイバー攻撃回避を実現させるのです。

アノニマスとかテロリストとか敵対的な国の政府とか、脅威はたくさんあります。官民協力して作る「標準」が強力な対抗策となるかどうか、今後に注目したいです。

The HillNY Times

Casey Chan(原文/miho)