イラン国産ステルス戦闘機Qaher 313が飛べないと思うこれだけの理由

イラン国産ステルス戦闘機Qaher 313が飛べないと思うこれだけの理由 1

これはイランが1日発表した国産ステルス戦闘機「Qaher 313(ガーヘル313)」の試作機。

1979年イラン革命でイスラム勢力が勝利した記念日を祝う「夜明けの十日間(Ten-Day Dawn)」行事の一環でマフムード・アフマディネジャド大統領に披露され、公開されたものです。

略称は「Q-313」ですが、ここでは「F-313」となってますね。正式名称「 F-313 Qaher」なので、どっちでもいけるようです。

公開に先立ち、イラン国防省のアフマド・ヴァヒディ(Ahmad Vahidi )准将は「これまでイランが開発した他の戦闘機とは違うものになる」と話していました。

確かにこのイランの新型戦闘機のようなものは、僕らも今まで見たことありません。それもそのはずで、どう見ても飛行能力ないんですね。

航空ブログ「The Aviationist」はそう考える理由を以下のように説明していますよ。

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これはイランFARS(ファルス)通信がおさえた初公開写真。確かに独特...というか、エッジが尖ってるところは米軍のF-22でツインの尾翼はF-35ライトニングIIそのまんまだったりします。

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先尾翼は大きくて、胴体にくっついてるように見えます。

後ろの翼は先っぽが下に曲がって見えますね。

キャノピーは素材が怪しげ(透明なことから判断してプレキシガラスとかそういうのじゃないかと...)。

コックピットは最低限の装備です(現代の飛行機にしてはシンプル過ぎる。フロントパネルの後ろには電気配線もないし、プライベートジェットでもついてるような機器が欠如してたりする)。

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機首もちっちゃくて、ここに収まるレーダーはなさそう。

空気吸入部も異様に小さく(最近流行りのドローンとか無人戦闘機を思わせる)、エンジン部にはノズルの類いがひとつも装備されてないので、エンジンのアフターバーナーで機体が丸々溶けるんじゃ...という一抹の不安が。

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そして何より怪しいのが、サイズ。小人の戦闘機かってぐらいちっこい!

見てくださいよ、下の写真。コックピットの緊急脱出シートでポーズをとるイラン軍将校なのですが、どう考えても縮尺おかしいですよね。

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巨体のパイロットってわけでもないのに。

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というわけで、形状はひと目を惹くものですし、革新的機能も装備されてるようですが、2013年2月1日に展示されたQ-313自体は巨大なモックアップ(しかもパイロットの寸法に合わせてもいない)...というのがThe Aviation編集部の結論です。

上記の初稿公開後、Q-313飛行中の動画も公開されましたので貼っておきますね(飛行シーンは0:21-)。

「飛行テストはこれが初めてではない」(The Aviationist読者)ようですが、この飛行の仕方も怪しくて、今どきの戦闘機というよりラジコンで操縦したミニチュアモデルに近い気がしますよ。

それに他の方も指摘してるように、本当にQaher 313が飛ぶんならテヘランから離着陸シーンの映像が絶対公開されるはずですからね。

Images: FARS, Mashreghnews

David Cenciotti - The Aviationist原文/satomi)