インターネットの海底ケーブル切断を試みた男3人を逮捕

2013.03.29 12:00
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脅威はハッカーだけじゃない。

インターネットへの攻撃といえば、大規模なDDOS攻撃あったとか、なかったとか話題になってます。が、そんな中、もっと物理的な方法でインターネットをダウンさせようと試みた集団が発見されました。エジプト当局が、海底ケーブルを切断しようとしていた3人の男を発見したんです。

今月27日、エジプトの沿岸警備隊があやしげな漁船を地中海の港町アレキサンドリア付近で発見しました。当局が近づいてみると、謎のダイバー集団が海底ケーブルをまさに切断しているところでした。そのケーブルは以下の画像で四角で囲まれたノード5で、所有者はエジプトの地上回線を独占提供するエジプトテレコムでした。このためエジプトでは、インターネット接続速度が全地域で遅くなる被害が出ました。

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エジプト軍の公式広報官は次のように声明を出しています。

海軍は今日、アレキサンドリアの沿岸で3人のダイバーがインターネット接続用の海底ケーブルを切断しようとしていたのを阻止した。[...]海軍は3人のダイバーを追い、クルーメンバー全員を逮捕して国境警備隊に引渡し、必要な法的措置を取ろうとしている。

海底ケーブル切断は、インターネットの機能を奪うには有効な第一歩です。その次にするとしたら、より警備の強固な地上のノードの切断になります。インターネットの海底ケーブル網は、警備の難しさという意味でも、通信上のボトルネックであるという意味でも、弱点のひとつです。

今のところ、ダイバーたちの目的はわかっていません。が、ここ数日ヨーロッパとアフリカ、中東、アジアをつなぐ海底ケーブルでの謎の破壊行為が何件か発見されており、何らかの組織的犯罪ではないかと考えられます。海底ケーブルを組織的に破壊されると、かなりの期間インターネットが使いものにならなくなる危険性も出てきます。

コンピューター上での攻撃も心配だし危険ですが、インターネットに対しては物理的な攻撃もありうるってことですね...。


Reuters

Eric Limer(原文/miho)

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