「人に分ける人にはお金あげます」不思議なATMがスペインの街に出現(動画)

人間も捨てたもんじゃないなって思わせてくれる動画。

撮影地はスペイン、僕の祖国です。みなさんもニュースで聞いてるかもしれないけど、今ものすごい不況で、600万人が失業中で、汚職政治家が国中にはびこって、銀行は銀行で国民の血税で救済してもらった端から国民の住宅差押えて回ってヤクザ同然だし、国の行政は全部無能な官僚が牛耳ってる...そりゃひどいもんです。

国民もみんなうんざり呆れて、貧しい暮らしに耐えてるんですね。でもそんな中にも希望はある...と、この動画を見て思いました。

映像で出てくるのはいろんな都市に忽然と現れた、あるひとつのATMマシン。近寄るとこんなメッセージがポツンと出てきます。

100ユーロ(1万2000円)引き出してください。カード不要

通りがかりの人が「そんなうまい話ホンマにあるんかいな...」という感じで恐る恐る「Si(はいよ)」を押すと、ATMにはこんなメッセージが出てきます。

「ただし、引き出せるのは誰かに分けると約束した人だけですよ?」

また「Si」を押すと、「分け方のヒント要りますか?」とくるので、「Si」を押しますよね。すると、「近所の子供たちのために昔語りの人を呼ぶ」、「妊婦さんにおむつを買ってあげる」など、ちょっとがんばればできそうなアイディアが表示されます。

そうかそうかと思って「Si」を押すと...ゴロンと金一封が!

変な話、ATMが一方的に「分けてくださいよ、いいですね」とお願いしてるだけであって、別にそのまま持ち逃げしても誰も文句は言わない、義務ってわけじゃないんですね。

ところが面白いのはそこから先で、ほとんどの人は律儀に分けるんですよ~はい~。後半は「こんな風にわけました」という読者からの投稿動画なのですが、子連れのママにおむつ分けてる人もいるし、三輪車買ったげる人、バスケットボールひと抱え買ってって空き地で配る人、老夫婦に映画のチケットをあげる人、寒い夜に通りがかりの人にほかほかのトルティージャ配る人...ああ、みんないい顔してますね。

こんなに苦しいご時世なのに、こんなに人にやさしくなれるなんて、なんて感動なんだ。

...あ、まあ、製作はコカコーラですが...それでこのメッセージの重要性や感動が薄れるってこともないですよね。もしかしてスパニャードの未来は明るいかもしれません。その前にロベスピエールみたいに国家崩壊のもとになった腐った政治家、銀行家、サンディカリスト(無政府主義者)を片っ端からギロチンかけるぐらいの荒療治は要るけれど。

Jesus Diaz(原文/satomi)