フェイスブック新デザインで全く話題にされてない変更点

フェイスブック新デザインで全く話題にされてない変更点 1

写真は大きく、余計なものは削ってデザイン一新のニュースフィード予告通りきましたね。

新デザインはこれ以上望むべくもない美しさなんですが、デカい写真とフィードに目を奪われて誰もあんまり話題にしてない重要な変更点があります。フェイスブックに行って一番最初に目がいくポイント、そこが変更になってるんです(何週間も前から始まった動き)。

トップの画像がBEFORE、そして以下の画像がAFTERです。

フェイスブック新デザインで全く話題にされてない変更点 2

フェイスブックにログインすると目はまず上、そして左にゆきます。2009年以来この左上にはフレンドリクエスト、メッセージ、通知がありました。ここはフェイスブックページをどう見るかを決める重要な領域であり、SNSではまさにザップルーダー・フィルムのような視線集中エリア、一等地。そのテナントがずいーーーーっと右端に引っ越して、代わりにあのグラフ検索バーが入ったんですね。

グラフ検索はフェイスブックにとってすごく大事な機能です。ユーザー情報をマネタイズ(言葉が悪いなら「商品化」)する部分が大事なのはフェイスブックに限ったことじゃないですけどね。サイトで一番よく使うコントロールまわりのエレメントを右にどけて(尚且つHOMEナビのロゴ削除して)でも、ここに置けばそれだけ沢山の人にグラフ検索は使ってもらえると判断してのことでしょう。少々不便にはなりますが。

Refinery29, Inc.の製品・モバイル&タブレット部門ディレクターのジョン・ドブロウォルスキ(Jon Dobrowolski)さんもそう見るひとりで、米ギズにこう語ってます。「こういうアーキテクチャ変更を自分も考えたことがあるというと噓になるけど、たぶん彼らのことだから考えていたんだろうね」、「みんなが見るよう調教されてる場所に一番デカいテントをはる。前提としては悪くないよね。まあ、「ダーク・パターン」(日本語解説)に近いもの感じるけど」

フェイスブック新デザインで全く話題にされてない変更点 3
ダーク・パターンとは、やりたくないことをさせる騙しのトリックを織り込んだインターフェイスを指します。これまでフェイスブックがそういう技と無縁の会社だったというい(日本語解説)のですが、今回の改変には他の理由も考えられそうです。「通知・メッセージ等を右に移動したのは、ユーザーがコンテンツフィードをふるい分けるのに使えるアクションからナビゲーションをきっぱり切り離すのが目的なんじゃないかな」(ドブロウォルスキさん)。「あとモバイルが伸びてきてるから、それを考え含めると、コンテンツのスケーラビリティ確保を何よりも最優先にした結果だろうね」

プラスに受け止めている人はSesoのクリエイティブ執行ディレクターのザック・ズカラ(Zach Szukala)さん。お話を伺ってみたら「確かに検索に注目を集めることが、今回の改訂の鍵を握る部分でしょうね」としながらも、検索を軸にナビして回れるよう再編する果敢な試みだという風に評価していました。

「左上は昔から一等地です。これからもずっとそうでしょう」、「その聖地から何か物を動かすことはただでさえリスキーです。ましてやスキル水準がまちまちのユーザーが1秒何百万人というペースで使うサイトがやるんですから大変な賭けですね...。注意しなきゃならないのは友達/メッセージ/通知には『動きのないもの』と『今すぐ見て!』という2種類のステータスがあって、後者は数字が太字になって目立つので右に置こうが左に置こうが絶対見落としがないこと。...むしろ気になることが一発で探せるのでサイト使う人が増える予感がしますね」

フェイスブック新デザインで全く話題にされてない変更点 4

右端はフェイスブックでは昔から広告や誕生日スパムが出てくるスポットとして無視されてる場所なので、そこにフィードのフィルタリングや通知といった主要機能を動かすと別の問題も出てくる心配が全くないわけではありません。

「ニュースフィードを制御する基幹の機能が右に移動になって顔写真・広告の山と一緒になってるの見てみんながどう思うのか...反応が見てみたいところですね」、「無視するのに慣れてしまってる広告枠の第3カラムに制御機能が一式移動になるんですからね。あとフィルタリングもこれだけ大掛かりになると、ページがガラリと変わって戸惑う人も出そうだし、使い方覚えなきゃならないページが増えるだけって思われる可能性もあります」(ズカラさん)

そんな危険を冒してでも、一番良く使う重要なものを右に移動すれば今より広告に目が行くという方に賭けた、と見るべきなのか...。ニュースフィードの広告もあれだけデカくすればもう広告という感覚も麻痺して、バナーみたいに丸々無視されることもなくなる、ということなのか...。検索導入前は右の広告は常時無視できましたが、そこにコントロール機能を持ってかれると目は自ずからそこに向かうし、途中でフィードが目に飛び込んできて面白そうな大判フォトをついクリックしてしまう、という展開を狙っているのか...。

理由がどうあれ要するにフェイスブックは美しくなった、でもかなり入念に作りこまれている、よって多少の不便は覚悟せよ、アーメン、ということですね。

Kyle Wagner(原文/satomi)