3Dプリンターによって顔と生活を取り戻した男の話

2013.04.03 19:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

201304023dprintedface.jpg


医療の現場にて、3Dプリンターで新たな挑戦が。

今までにも3Dプリンターで義肢の制作に挑戦した医師はいました。が、Eric Mogerさんの3Dプリント義顔の出来に勝るものはなかったでしょう。

今から4年前、Ericさは顔左側からテニスボール大の腫瘍を摘出する手術を受けました。しかし、この手術で摘出したのは腫瘍だけではありません、顔左部分も一緒に失わなければならなかったのです。顔を半分失うのはもちろん大きな変化。手術以来、物を食べる時も飲む時も胃に直接繋がるチューブを通して行なわなければなりませんでした。手術後、Ericさんの顔はどのような状態だったか、この写真を見れば一目瞭然です。(人によってはショッキングな画像なため、ご注意ください。)

しかし、医学は常に前に進んでいきます。担当医師は、CTと顔面スキャナを使い彼の頭蓋骨はどんなだったか、彼の元の顔を復元するための図、つまり顔のデジタル設計図を作りだしました。この設計図は3Dプリンティングで使用されるものと同様。これを元に、ナイロンプラスティックで彼の顔に上手くフィットするように、義顔の制作にとりかかりました。義顔は無事完成、Ericさんは再び昔と同じ様に食事を摂れるようになったのです。失った顔半分を取り戻したかのような義顔は、Ericさんにとって、ただ食事ができる以上にもっと深く大きな意味があったでしょう。

Ericさんの義顔の制作に携わった義肢専門のAndrew Dawood医師は、今後シリコンでの3Dプリント義肢の制作を目標にしています。3Dプリントによる義肢は、より速くよりフィットするものをより安く作れることで、今大きく注目されています。


The Sydney Morning Herald

そうこ(Ashley Feinberg 米版

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
  • クリス・アンダーソン|NHK出版