iPadとは違うもうひとつのタブレットの可能性。紙を再発明した「enchantMOON」発表会レポート(動画・ギャラリー・追記あり)

2013.04.23 21:00
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日本の知を結集した独自OSタブレット「enchantMOON」。

今日、五反田にあるゲンロンカフェでメディア向け説明会が行われたのでその様子をレポートします。まずUEI(Ubiquitous Entertainment Inc.)の清水社長が登壇。コンピュータによるメモの表現力の乏しさから紙と鉛筆に注目、紙と同じレベルの表現力を保ったままでコンピュータとしての情報の共有と検索を実現しようとしたのこと。


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UEI re-innovated a paper

つまり、紙を再発明したと語る清水社長。これは「iPhoneで電話を再発明」したと基調講演で語ったジョブズへのオマージュ。



enchantMOONプロトタイプの初起動時の動画です。清水社長によるよく分かる解説とともに。解説なしバージョンはこちらから見られます。

文字を認識させて日時設定する様子、丁寧なチュートリアル(ソーシャルゲームのノウハウが活きているそう)、書いた文字をEvernoteにアップロードする様子などが出てきます。


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そしていよいよ、哲学者・思想家の東浩紀さん(物語監修)、映画監督の樋口真嗣さん(総統括)、イラストレーターの安倍吉俊さん(メカデザイン)の3氏が登壇。それぞれの発言から心に残った部分をピックアップしました。

【東さん】
アップルの製品は自分の欲求を先読みして提供してくれる世界。これは一方的に与えられたもので充足してしまうという、SF小説「すばらしい新世界」の描いたディストピアになりかねない。それに対してenchantMOONは「ペンやタブレットがあるからこそさらに深く考えられる」という思想のもとに作られたプロダクト。

ペンがなくなる、キーボードがなくなるという歴史の選択の分岐点に僕たちは立っているのかもしれない。その中で僕らはペンを生き残らせる戦いをしたいのかなと思った。別にアップルと戦おうというわけではないけど(笑)


【安倍さん】
新しいデバイスは色々試したし、紙と電子デバイスを行ったり来たりしていたけど、これはいけると思った。自分が欲していたもののデザインを頼まれたことに運命を感じる。実はOQO(アップル社の元社員ジョリー・ベルらにより2000年に設立されたアメリカの会社)の新しいデザインを頼まれたけど多忙でできなかったのが悔しかった。それこそ夢に出るくらい。このタイミングで巡ってきてよかったなと思った。


【樋口さん】
量産するということを考えるとプロダクトデザインは難しかった。「丸を書いたらティンカーベルみたいにしてくれ」と注文したら今日実際にできていて(清水社長を)見直した。

今回のPVは自分がやったようなことになっているけど、PVはあるロボットアニメの実写映画版を手がける湯浅(弘章)さんが映像監督。いいものができた。


樋口さんが言ってたロボットアニメの実写映画版って、まだ言っちゃいけなかったみたいですがこれですよね(汗)

その他にも、東さんから清水社長へはことあるごとに「iPadの方がよくない?」「iPadでよくない?」とツッコミが入るなど、終始和やかに進んでいったのが印象的な説明会でした。



実際にenchantMOONを触る機会もあったのでその様子を動画で。まだ製品版とは異なるとのことでまだまだ改良の余地がありそうな気もしました。



でも、樋口さんが言っていたティンカーベルみたいなエフェクトはバッチリでしたよ。


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清水社長によると、「enchantMOON」のプロジェクトはさかのぼれば2007年からスタートしているそう。そのため「ここまで6年かかっているから、今後6年くらいはサポートを続けたい」と言ってました。ソフトウェア面での向上を発売後も期待したいですね。

公式ページアスキーストアで予約可能。価格は3万9800円。出荷は5月下旬予定です。


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今回の説明会ではUEIのCHO(チーフ・ホビー・オフィサー)、前田靖幸さん(タミヤでミニ四駆・ラジコンを担当)による「前田ブロック」のプレゼンテーションもありました。「前田ブロック」の特長は子供でも簡単にプログラミングができること。ミニ四駆によって子供がクルマに興味を持ったように「プログラムをホビー化」したいそう。



こちらは前田さんがその場でゲームを作る様子。う◯こって!(笑)



こちらはプログラマーが2〜3時間で作ったものとのこと。うはー、完成度高い! こういうものがあればこれからの子供はもっとプログラムに親しむようになるでしょうね。「enchantMOON」にも「前田ブロック ベータ」というプログラミング環境が実装される予定とのことなのでこれも楽しみ。

というわけで、もりだくさんの「enchantMOON」メディア説明会の様子をお届けしました。自分のまわりでもちらほら予約したという人がいて、注目度の高さを感じます。「iPadではないタブレット」の急先鋒、「enchantMOON」がどれくらいインパクトを与えるのか、チェックしていきたいと思います。


(4月24日11:45 追記)

4月23日の正午から開始した予約受付は1時間で約1000台もの注文が入り、初回ロットを増産したものの完売。現在、第2ロットの予約受付を行っており、6月中旬から7月中旬の発送となるようです。

「販売パートナーの拡充、実店舗でのタッチ&トライの機会を発売に向けて増やし」つつ「出荷に向けて製品の品質向上に全力を傾けたい」とのことなので、もう予約した人もこれから予約しようと考えている人も楽しみに待ちましょう。


enchantMOON ; The Hypertext Authoring Tablet

(松葉信彦)

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