AP通信「ホワイトハウスで爆発」ツイート→株価下落→実はハッキングによる「誤報」

AP通信「ホワイトハウスで爆発」ツイート→株価下落→実はハッキングによる「誤報」 1

米国時間23日午後1時7分(日本は24日午前2時7分)、AP通信から衝撃的ツイートがありました。

速報:ホワイトハウスで2度爆発、バラク・オバマが負傷

でも幸い、これはAP通信のTwitterアカウントがハックされたことによるニセのツイートでした。ホッ...。

ただ、このツイートのせいで金融市場は一時大混乱しました。米国株式とドル相場は一時急落し、逆に米国債と金相場は急上昇を見せました。この反応の速さ・大きさは、下のダウ平均のチャートで見ることができます。

AP通信「ホワイトハウスで爆発」ツイート→株価下落→実はハッキングによる「誤報」 2

でもその後AP通信が同社WebサイトでTwitterアカウントがハックされたことを発表し、相場はすぐに元に戻りました。ホワイトハウスからも無事を確認する発表がありました。

ちなみに、問題のツイートだけを見てもおかしいところがあるのはわかっていました。まず、APが臨時ニュースを出すときのルールに則っていませんでした。APでは「速報」を表す「BREAKING」は全て大文字にするのがルールで、上の画像にある小文字入りの「Breaking」はそれに反しているんです。また、APは(他のメディアもそうなんですが)SocialFlowというサービスからツイートを流しているんですが、ニセのツイートはWebから発信されていました。

そうじゃなくても、今やTwitter発の情報はある程度疑ってかからなきゃいけないのかもしれません。善意のツイートでも結果的に混乱を招くことがあるし、大企業のアカウントも今回みたいにしょっちゅうハックされています。

ただしこの手のハックの多くは、Twitterが2段階認証を導入していれば防げるたぐいのものです。APのマイク・ベーカー記者は以下のようにツイートしています。

@APのハックは、我々の中の一部で巧妙に化けたフィッシングメールを受け取って1時間もしないうちのことだった。

具体的な手口はまだわかりませんが、パスワードを抜かれただけなら2段階認証でブロックできたはずです。

とはいえ、これがニセツイートで良かったです。ボストン・マラソンのテロからまだ1週間、ヒヤッとした人は金融関係者だけじゃなかったと思います。

Mario Aguilar(原文/miho)